タラバガニは「カニ」じゃないんだそうだよ。そんなことを昔、教わった気がするな。
「和名に『カニ』の名があるが、生物学上はヤドカリの仲間である」。ああ、そう聞いていた気もするが忘れていたな via 『新解さんの謎』 / “タラバガニ - Wikipedia” htn.to/SUXzBd
— maeda hiroakiさん (@torisan3500) 2013年5月5日
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じゃあカニの中でもどのカニがカニなんだろうな。『大辞泉』第二版から「ガニ」を後方一致で検索してみる。
明らかに「蟹」もあわせて60件程度のヒット。かにじゃないよとわかりやすく書かれていたのはこんな感じ。
- いばら‐がに 荊蟹
- いぼ‐がに 疣蟹
- はなさき‐がに 花咲蟹
- やし‐がに 椰子蟹
「いばらがに」「いぼがに」は「タラバガニ科のカニ」と書かれている。「カニ」とあるが、すなわち「ヤドカリ」の仲間だ。
「はなさきがに」にいたっては「タラバガニ科のヤドカリ」と記載されている。『大辞林』第二版付属DVD-ROMの映像を掲載してみよう。
カニだよなあ。
はなさきがに posted by (C)torisan
ヤシガニは椰子の実に似ているんではなく、椰子の実を喰うんだそうだよ。ヤドカリ。
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ところで、『新明解』は食べ物に「うまい」とかいう個人的評価を堂々と記すことが話題になっていた。しかし実はいろんな辞書が味評価を記述している。
たとえば『大辞泉』第二版をそのまま掲載しておこう。
タラバガニ科の甲殻類。体形はカニに似るが、ヤドカリの仲間。甲幅約25センチ、脚を広げると1メートル以上になる。暗紫色で多くのとげがある。北海道以北に分布、タラの漁場に多い。肉は美味。《季 冬》
『岩波国語辞典』第七版・新版にも「肉は美味でかんづめ用」などと記されているのだ。『辞書を編む』が素晴らしく面白かった『三省堂国語辞典』でもやはり「かんづめにする」と記されている。
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