気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

「白」を引いてもなかなか面白い

『新訂大言海』を見てみよう。

〔著(シル)キ色ノ義カ〕色の名、雪ノ如キ色。サレド、物理學ニテハ、色トセズ、七色ノ、一ツニ混合シタルモノトス。

『大言海』の語源定義についてはいろいろ言われているようなので(不勉強で全くわからないけれど)無視しておこう。語釈のみに着目すれば、要するに「色じゃなくて、いろんな色がひとつにまとまっているときに目に映るモノだよ」ってな具合か。

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なんとなく「科学的」な説明は『広辞苑』第六版にも見られる。

太陽の光線をあらゆる波長にわたって一様に反射することによって見える色。雪のような色。

なんか「頑張ってる」感があるな。「白」なんて言葉を辞書で引く人もあまりいないと思うけれど、各辞書にいろんな工夫が見られるところなのかもしれない。

となみに『現代国語例解辞典』第四版にファンキーな語釈を見つけた。2番めの語義として掲載されているものを引いておく。

焼き鳥で、ブタの腸管を串ざしにしたもの。

ああ、確かに串焼き屋のメニューにそういうのがあるな。

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ついでに「黒」も見ておこう。『新明解』第七版にしようか。

【黒】⇔白 1)墨・木炭・石炭のような色。「―を白と言いくるめる〔=黒く見えるようでも、実は白と変わらないのだというような巧みな話術で、相手を自分の術中に引きこむ〕」

なんか辛いことがあったらしい。それにしても「白」にあった「科学的」な説明はなくて良いのかね?

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