「真綿色したシクラメン」という言葉から、ぼくは(恥ずかしながら?)「綿の木」の実から取る「わた」をイメージしていた。
「真綿」の定義を辞書に見て、ちょっと驚いてしまった。『明鏡』を見てみる。
くず繭を煮て、綿状に引きのばしたもの。丈夫で軽く、保温力が大きい。紬糸(つむぎいと)の原料や、防寒衣類の中入れ綿、寝具の引き綿などに用いる。「―で首を絞める(=遠回しにじわじわと責めることのたとえ)」 ▼「繭綿(まゆわた)」の転。
え。「くず繭」ってなんだよ、とか「繭綿」から転じたのかよとか、いろいろと衝撃が走る。繭を奪っておいて「くず扱い」とかひどいじゃん、とか。
おまけにぼくは「真綿で首を絞める」でもやはり綿花な綿を頭に浮かべていた。
そもそも「綿」というと、木から取れる綿が「本物の綿」のような感じがするんだけど、でも「真の綿」は「くず」繭から作るんだなあ…
いろいろ辞書をみてもよくわからないんだけど、またしても『明鏡』に驚いた。
古くは絹綿・真綿をさしたが、(植物の綿)の栽培が普及してからは多く木綿綿をいう。
ぼくの勝手な思い込みとは正反対だったのか。
いろいろよくわからないけれど、自分がすごくイーカゲンなことはよくわかった。
- 作者: ひびあきら,やまだひろゆき
- 出版社/メーカー: 農山漁村文化協会
- 発売日: 1998/05
- メディア: 大型本
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