気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

「凛々しさ」に若さは必須なのか

昨日は上野動物園に出かけていた。ぼくらは上野動物園にパンダ舎があるというのは忘れがちで、いつも「なかよし広場」に寄ってすぐ帰ってきてしまう。

物語上野動物園の歴史 (中公新書)

物語上野動物園の歴史 (中公新書)

そこで写したのがこれ。 

ニワトリ

「凛々しい」をまさに体現してると思うんだけどどうだろう。

ちなみに「凛々しい」を『大辞泉』第二版で見てみると次のように記されている。

きりっとひきしまっている。「―・い若者」

ま、どの辞書も同じような内容だ。例に「若者」を使うのも、まあ納得できるところ。

ところが『新明解』はこれを一歩進めている。

若い上にたくましくて、接する人がはつらつとした感じを受ける様子だ。

確かに「きりっとひきしまっている」などと言ってもよくわからない。それをわかりやすく言い換えようとしたのだろう。

だけど果たして「凛々し」さに「若さ」は必要なんだろうか。「ひきしまっている」という意味から、無駄なものがないと解釈して、それを「若い」という言葉で示そうとしているのだろう。

また、「凛々しい」本人ではなく「接する人」が登場しているのも面白い。ただ「凛とする」という表現は、自己完結的に使えないものだろうか。改めて調べてみようと思う。

ところで凛々しいトリの隣では、こいつがでれんと寝ていました。でっかいビーバーかと思ったんだけど、その正体は、カピバラ

睡眠カピバラ

 

口と目と耳が一直線なんだそうだけど、口を確認できなかった。

カピバラ

カピバラ