『カレーライスの誕生』という本を読んでいたら福神漬の話が出てきた。
- 作者: 小菅桂子
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まあカレーに福神漬というのは当たり前の組み合わせではある。ただ福神漬を生み出したのが、よく出入りしていた場所の近くらしくて驚いた。
上野の酒悦から福神漬が売りだされたのは明治19(1886)年である。考案したのは酒悦の十五代野田清右衛門という。 via 『カレーライスの誕生』 < 上野の酒悦ってあの鈴本演芸場の隣の酒悦かな #落語
— maeda hiroakiさん (@torisan3500) 2013年6月9日
酒悦ってのは上野広小路あたりで落語をやる鈴本演芸場の隣にある。
但し、かなり詳しく「福神漬」を説明している『広辞苑』第六版にも、その誕生については記述がない(国語辞典にはあまり記述がない様子)。
漬物の一種。大根・茄子(なす)・鉈豆(なたまめ)・白瓜・蓮根・生薑(しょうが)・紫蘇の実など7種の野菜を塩漬にしたものを細かく刻み、塩抜きしたのち圧搾(あっさく)して、砂糖・醤油などの調味液に漬け込んだもの。七福神になぞらえて名づけられた。
『日本大百科全書』でも 「市販品には、しょうゆのかわりにアミノ酸液を用いたものが多く、しょうゆを使ったものに比べ味は劣る」などという記述があるものの、誕生については「つくられた時期はさだかではない」などと記されている。
手持ちの辞典類で福神漬の誕生に触れているのは『世界大百科事典』(改訂新版)だ。
1885年ころ東京上野池の端の酒悦〘しゆえつ〙が売り出したもの
という記述がある。かつ、命名についても、単に野菜の種類からではないと書いてある。
7種の材料を用いたことと,不忍池〘しのばずのいけ〙の弁天社に近いところから七福神にちなんで命名したものという
検証する資料を持たないけれども、『カレーライスの誕生』と『世界大百科事典』を信用しておこうと思う。
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ちなみに福神漬は外国航路の船で、一等船客に対して供されたのだそうだ。
(カレーと福神漬コンビ誕生のきっかけで有力なのは)日本郵船の一等食堂である。…日本郵船(から)…確かにきっかけは日本郵船の一等食堂である、との答えを得たことがある。…ヨーロッパ航路の…食堂が最初(で)…ニ、三等用には沢庵(であった) via 『カレーライスの誕生』
— maeda hiroakiさん (@torisan3500) 2013年6月9日
贅沢品であったのだ。身近なものに思わぬ歴史があると、ちょっと嬉しくなったりしますね。
アップデート:せっかくだから酒悦で福神漬けを買ってきた。結構綺麗な写真が撮れた^^
酒悦で福神漬けを買ってみた。 pic.twitter.com/Y7Cx1r1l9n
— maeda hiroaki (@torisan3500) June 22, 2013
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