あくまでも個人的な話だ。あらゆる表現が気になってしかたないという人もいるだろう。
ただ、ぼくはなかなかのイーカゲンだ。改めて気付かされたのは「土俵」。
# 相撲についての記事も以前書いた。「相撲 ― はだかでまわしをつけるプレイ!」
土俵を辞書で調べてみた人はどのくらいいるだろう。『新明解』第七版を引いておこう。
(1)土を中に入れたたわら。
「そうだよ!」と、つい叫んでしまった。「土」の入った「俵」だよな。そりゃそうだ。
ちなみに「俵」も『新明解』第七版から引いておく。
わら・ヨシなどを編んで作り、米・炭などを入れる、太い円筒状の袋。
米俵、炭俵ってのがあるわけさ。ならば「つち俵」ってのは、土が入った俵に決まっているじゃないか。それがなぜか相撲の「土俵」と結びつかなかったな。
日本相撲協会のツイートにも写真が貼られていた。
<土俵作り>俵を作っています。#sumo pic.twitter.com/KjWJrGNhBY
— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) July 2, 2013
確かに、土の入った俵だな。
ところで、先ほどの「土俵」についての続きを示しておこう。
(2)すもうをするために、まわりを「土俵(1)」で囲んだ場所。
だよなあ。そしてここから転じて「土俵で囲んだ」場所をそのまま「土俵」と呼ぶようになった。
そして『世界大百科事典』に面白い記述があった。
このように土俵の出現と相撲場構築の変化とは,それまでほとんど円土俵内で相手を倒して決めていた勝負のほかに,円土俵の外へ押し出したり,寄り切ったりする決り手を生んだ。
なるほど。もしかするとルールよりも先に場ができ、そしてその場が引っ張る形でルールができたのかもしれない。
- 作者: 新田一郎
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