うちにいたウサギ。世に言う「ペット」だな。
たぶん「ペット」というような言葉は『新明解』が良いのではないかと思った。
ぼくの予想はあたったんだけど、いかに『新明解』第七版が優れているのかを示すために、『広辞苑』第六版など、引いておこう。
(1) 愛玩(あいがん)動物。「—の子猫」 (2) お気に入りの年少者。
「ペット」に対する思いが全くない語釈だ。 まあ辞書としてはその方が正しいんだろうけどね。
いけてない語釈をみたところで、『新明解』をみてみよう。
その家庭で、家族の一員のようにかわいがる(小)動物。〔お気に入りの年少者や年下の恋人の意にも用いられる〕
「年少者」はどうでもいいけれども、前段は『広辞苑』などよりも、はるかに同意を得る記述になっているのではないか。
もちろん改善の余地はある。「家族の一員のように」ではないのだ。「家族として」だ。
辞書に感情や思い入れや主義主張が入っていると敬遠してしまったりもするけれど、「ペット」については、もっと思い入れたっぷりでも良いのかもしれない。そもそもペットというのは、そういう存在なのだから。
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