Facebookのタイムラインに『ニッポン絶滅種辞典』が流れてきた。
- 作者: ニッポン放送
- 出版社/メーカー: 学研パブリッシング
- 発売日: 2013/03/26
- メディア: 単行本
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Amazonの「なか見!検索」で少し中を覗いてみることができる。
NHK趣味道楽「わたしと野菜のおいしい関係」で「あいびき肉ってのはイヤラシイ肉だ」と言っていた。画像は『ニッポン絶滅種辞典』より pic.twitter.com/nMwBCUre0f
— maeda hiroaki (@torisan3500) August 29, 2013
ついでなので「あいびき」を見てみる。「相引」ないし「合引き」と「逢引」を別に立項している辞書もあるが(『大辞泉』第二版等)、『広辞苑』第六版では同じ項目に入っている。
『広辞苑』を引く。
(1)敵味方が互いに弓を引くこと。
(2)敵味方がともにひき退くこと。
(3)(「逢引」「媾曳」と書く)互いに語りあってひそかに事をたくらむこと。特に男女の密会をいう。
(4)「相引の緒」の略。
(5)(歌舞伎で)㋐鬘(かつら)の左右につける紐。後頭部で結ぶ。 ㋑衣裳・小道具などに仕掛けた糸・細紐の称。 ㋒俳優が演技中に腰掛ける方形の箱。 ⑥袴の両脇の下部の前後を縫い合わせた所。ここをつまみあげ、股立ちを取る。
冒頭に引いた「逢引き」は もちろん三番目の語釈なんだけど、それにしても「デート」の古い言い方というわけではないのだな。
ちなみに『大辞泉』第二版では「逢引き」は男女の間で行われるものだとする立場だ(そう書いてある辞書が多い)。
相愛の男女が人目を避けて会うこと。密会。江戸後期から使われ始めた語。
「相愛の男女」がおしゃれかな。江戸時代後期からとのことだけど、当初は「一揆」の相談に「逢引き」(ひそかに事をたくらむ)してたりしたんだろうか。
ところで『ニッポン絶滅種辞典』。「綿入れ袢纏」なんかも出てくる。うちでは現役だな。少々幅広く用語を選択しているようだ。
ちなみにYOUの出ている「趣味Do楽」は結構レベルが高いと思う(そういえば「趣味Do楽」はいずれも面白い)。うちではテキストも購入して観ている。
わたしと野菜のおいしい関係 ―知って、作って、食べて (趣味Do楽)
- 作者: YOU,博多大吉,関口絢子
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2013/07/25
- メディア: ムック
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テキストはKindle版もあるのか。カラー版を使っているのならいいかもしれないな。モノクロで料理本はきついように思う。
尚、『ニッポン絶滅種辞典』に出ている「赤チン」。確かにみないよな。
なるほど、確かにみない。でも昭和50年代まであっただろ~。ぼくもよく使っていたもの via 『ニッポン絶滅種辞典』 pic.twitter.com/uP4iJvYkTa
— maeda hiroaki (@torisan3500) August 29, 2013
- 作者: ねじめ正一
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1993/11
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