気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

「リトマス紙」の「リトマス」はコケだったのか!

何十年も言葉には親しんできたのに、その実態を知らなかった。「リトマス」ってのは「コケ」の名前なんだそうだ。

広辞苑』第六版から「リトマス」を引く。

〔化〕リトマスゴケその他の地衣類より採取する紫色色素。主成分はアゾリトミンという弱酸性の黒褐色粉末。塩基を加えれば青色となり、酸を加えれば赤色となる。塩基性か酸性かの判定に用いる。

てっきり人の名前だと思っていたよなあ。「リトマス苔」の語釈も載せておこう。

地衣類の一つ。体は樹枝状、帯黄灰緑色。地中海気候の地域に分布する。含有成分からリトマス液を作る。

日本には生えてないんだろうか。そう思っていろいろさぐると『日本大百科全書』に回答があった。「リトマスゴケ科の地衣類は、日本では生育していない」のだそうだ。

わりとマイナーな(まあ、名前はすごくメジャーだ)存在だと思うんだけど、『広辞苑』にはちゃんと図も載っている。

いやあ、知らなかったな。 

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