TechCrunchの記事を訳していると「middling」という言葉が出てきた。middlingsで「ベーコン」を意味することもあるらしい。
OALDには載っていない。でも載せている辞書も結構ある。長くなるけれど、『ランダムハウス英和大辞典』第二版を引く(用例などは略)。
mid・dling [mídliŋ]
―adj.
1 (大きさ・品質・程度・等級などが)中くらいの,中等の,ころあいの
2 並みの,二流の;普通の,平凡な
3 ⦅古風⦆ まあまあの健康状態の.
―adv. ⦅話⦆ まあまあで.
―n.
1 ⦅middlings⦆ (1)(産物・商品などを3等級に分けた場合の)中等品,二級品;二流の人,並みの人. (2)ふすまの混じった粗びき小麦粉(▶飼料用).
2 (また míddling mèat)⦅しばしば middlings⦆ ⦅主に米中部・南部⦆ 塩漬け豚肉;薫製(くんせい)ばら肉. .
「肩」と「腿」の間のところ(バラ)の部分の肉だからみたい。面白いもんだな。もしかすると「中落ち」もmidingsと言って良いんじゃないかな。
と、実は本題はここではない。
自分自身の「非常識」が本題だ。「ばら肉」についてのこと。
「ばら肉」を知らない人ってのはほとんどいないんだろうな。ぼくも、聞いたことはある。もちろん食べたこともある。だけどなあ。「ばら肉」が何なのか知らなかった。
『日本国語大辞典』をみてみようか。
ばら‐にく 【肋肉】
〔名〕
牛や豚の腹側の肉。あばら骨があるところからいう。脂肪と肉が層になっているので三枚肉とも呼ばれる。ばら。
なんと。「ばらばらしてるから」なのかと思っていた。何が「ばらばら」なのかは知らないけれど、ともかく「ばらばら」してるからだと思ってたのだ。
生肉や、生きた魚が怖くて料理ができない(情けない)。だからナマの食材をじっと見つめることもほとんどない。ちょっと前まで好き嫌いだらけで、そもそも食事に興味がなかった。
いろいろ言い訳はある。でも「ばら肉」が「ばらばらしてる」とかいうのは、「日本語が不自由な人」扱いされてもしょうがないことだよなあ…。
聞いても一生の恥、という範疇に分類される恥だ。
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