気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

「割り箸」とは「白木」の箸。ところで「白木」の反対語は「黒木」だそうだ

「わりばし」を『ベネッセ表現読解国語辞典』で見てみた。

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曰く「割って二本にする、縦に割れ目の入った杉・竹などの白木の箸」とある。

わざわざ「白木」と書いてある辞書は多くないように思う。 

「白くないのもあるのになあ」などと言ってはならず、「白木」とは表面の皮を剥いた木のこと。『広辞苑』第六版には「あら皮を除き、白く削ったままで、何も塗ってない木。」とある。

ところで、この「白木」の反対はなんだろう。箸について考えれば「塗り箸」なのかとも思ってしまうが、白木の反対語としては「黒木」という言葉があるそうだ(知らなかった)。

『大辞泉』第二版から引く。

くろ‐き 【黒木】
《「くろぎ」とも》
1 (古くは「赤木」に対して、のちには「白木」に対して)皮のついたままの丸太。
2 約30センチの長さに切った生木を、かまどで黒く蒸し焼きにして薪としたもの。京都の八瀬・大原でつくられ市中を売り歩いた。
3 黒檀(こくたん)の別名。

ふむ。ところで皮をはいで、そして最低限の処理をした木材はなんて言うのだろう。「最低限の処理」のバリエーションが多くて、一般的な言葉というのはないのかもしれないな。

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