気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

「花も実もある」が兼備するの意味ならば、「花がある」は「しかし実はない」の意味なんだろうか。

「花も実もある」という表現を誤解していた。

外見も優れていて、内容も素晴らしい様を言うのだ。

ちなみに「人生」など、直接・関節に人物を評価する際に使うのかと思っていたが、そこに限定されはしないらしい。明鏡には「花も実もあるお裁き」という例文が載っている。

それはともかく。

「花も実もある」が「例示」でなく「兼備」を意味するのであれば、ちょっと気になることがある。それは「花のある」ないし「花がある」という表現だ。

花と実を兼備することが理想なのであれば、「花がある」はもしかすると「実はない」というネガティブ表現なのではないか。

「君の碁には花がある(でも弱い)」。

「彼女には花がある(でも馬鹿だ)」。

「一般的にそんな意味じゃないよ」と言っても、そういう意味で使う人もいるのかもしれない。恐ろしい話だ。

そういえば「才色兼備」。たとえば「才」をとれば「色気違い」だし、「色」を取れば「お局」の意味になるのか。いや、まあならないだろうけれど。

まんがことわざ辞典 (小学生の)

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