「黒衣」の話だ。この言葉の意味を見ようと、「くろこ」で広辞苑を引くと載っていない。『三省堂国語辞典』なら載っているのだが、実は『新明解』や『岩波国語辞典』を見ても載っていない。
広辞苑では「くろこ」を立項していない。紙辞書なら「くろご」との場所が近いから探せるが、電子版では探し出せない。ちなみに三省堂国語辞典には「くろご」がない。 #辞書 #国語辞典 pic.twitter.com/erquIix5Gj
— maeda hiroaki (@torisan3500) April 3, 2014
そう、種明かしは上のツイート。
「黒子」ないし「黒衣」は「くろご」と発音するのが正しく、たいていの辞書が「くろご」で立項しているのだった。
恥ずかしながらぼくは「黒衣」を「くろこ」と発音してしまう。手持ちの辞書をぱらぱらと見てみると『三省堂国語辞典』、『明鏡』、『新潮現代国語辞典』、『現代国語例解辞典』、『ベネッセ表現読解国語辞典』などは「くろこ」派で、それほど「少数派」というわけでもない。
しかし「権威的」な感じのする辞書は「くろご」派が多いみたいだな。
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ところでこの「くろこ」か「くろご」かの問題。紙の辞書で見るぶんにはどちらであっても問題ない。「くろ」の後ろに「ご」ないし「こ」がくる単語は「黒衣」しかないようで、どっちの発音で調べようとしても、きちんと見出しにたどり着くようになっている。
ただ、電子版になって片方しか立項していないと、「黒衣」に辿りつけないということもあり得る(まあ、電子版なら漢字で引くという手もある)。
大辞泉で「くろこ」を引くと「クロコダイルの略」とある #国語辞典 #辞書 pic.twitter.com/j2fNGZpwej
— maeda hiroaki (@torisan3500) April 3, 2014
あまり聞いたことのない略し方だと思う。
追記:
「クロコダイル」を略して「クロコ」というのは一般的なようだ。
辞書で、「クロコ」を引くと「クロコダイルの略」とあった。「ねーよ」と思ったが、本当に使うんだな。「 彼女は黒いクロコのハンドバッグから煙草を取りだした。」 via 『むかしのはなし』(三浦しをん) #国語辞典 #辞書
— maeda hiroaki (@torisan3500) 2014, 7月 3
三浦しをんの『むかしのはなし』に出てきた。
知らなかったのだけれども、英語でも「クロコダイル」を「クロコ」と略すのだとか。そもそも「ダイル」にアクセントはないのだから略さずとも、、、とも思ったけれど、だからこそ略されるのかもしれない。
なんかだらだらとして見ているといらっとしてしまったけれど、「クロコ」発音のエビデンスに^^。
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