「国賓」を辞書で引くならば、どういう場合に、どういう待遇で招くことなのかを知りたいケースがほとんどなのじゃないか。『広辞苑』がうまくまとめてくれている。
こく‐ひん【国賓】
国家元首が接待する海外からの賓客。主に外国の国家元首や首相が来日する場合で、歓送迎会への天皇の出席、21発の礼砲、宮中晩餐会の行事がある。→公賓
なるほど。天皇が出席し、宮中でもてなし、そして最高数の礼砲で迎えるというキメなわけだ。
ちなみに礼砲の最大数が21発であるのは、イギリスの財政事情に端を発するものらしい。
“海軍本部書記官長サミュエル・ピープスが経費節減の一環として礼砲の発射数を規定し、最大発射数を21発とした。” / “礼砲 - Wikipedia” http://t.co/DybDoykW8i
— maeda hiroaki (@torisan3500) April 23, 2014
ついでに「公賓」を見る。
こう‐ひん【公賓】
国賓に次ぐ海外からの賓客。王族・閣僚・特使などの来日する場合で、首相主催の歓送迎会、19発の礼砲、宮中午餐会の行事がある。1964年に制度として決定。
国賓は「宮中晩餐」だったが、公賓は「宮中午餐」なのだな。
もしも宮中晩餐会に招かれたら―至高のマナー学 (角川oneテーマ21)
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「午餐」がわかりにくいかもしれないので『広辞苑』を引いておく。
ご‐さん【午餐】
ひるめし。昼食。「—に招待される」
「ひるめし」のことなんだそうだ。
宮内庁のサイトには、これまでの国賓・公賓リストが掲載されている。
時代別、国賓公賓リスト via 宮内庁 / “国賓のご接遇 - 宮内庁” http://t.co/ebBq9ooczu
— maeda hiroaki (@torisan3500) April 23, 2014
ちなみに「国賓」も、英語でいうと「state guest」らしい。字面だけみると、いまひとつありがたみにかける。
「国賓」は英語で言うと「state guest」とか「a guest of the nation」であるそうだ。改めて「賓」を『新漢語林』にみると「客。来客」という意味なのだな。「賓客」も、単に「客、客人」という意味を持つのだとのこと(『明鏡』) #辞書 #国語辞典 #英語
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迫力の礼砲、音楽演奏に合わせ 自衛隊観閲式関連行事 Fire a salute