食器を洗ったあと、シンクとカランをピカピカにするのが大好きだ。シンクは洗うと金属臭がするものもあり、それはちょっと苦手だけれど、カランは磨く力を徹底的に受け入れて、ただ光り輝いてくれる。
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ちなみに「蛇口」と呼ばずに「カラン」と呼ぶのは、別に格好つけてのことではない。どうも「蛇口」というと水の出てくる場所のみを指しそうな気がするからだ。
ところで「カラン」はなぜ「カラン」というのだろう? 「からん」と回して水が出てくるからか?
たぶんそれが正解だろうと辞書を見てみたところが違った。簡単ながら『広辞苑』にも記載があった。
カラン【kraan オランダ】
水道などの蛇口(じゃぐち)。
オランダ語だったのだ! 『語源由来辞典』によるとkraanは「鶴」の意味なのだそうだ。形状の類似から蛇口をカランと呼ぶらしい。
知らなかったなあ。
ところで「蛇口」はなぜ「蛇口」か。まあこれもきっと形からきた呼び方なんだろう。と、いうわけでWikipediaを見る。
当時はイギリスから輸入した共用栓に欧州の水の神である「ライオンの頭部」(獅子頭)が採用されており、日本製の共用栓を製作する時には「龍」を用いたが、その名称は空想上の動物である龍の元となった生物としての「蛇」から「蛇体鉄柱式共用栓」と呼ばれた。
ちょっと文章がよくわからないが、要するに歴史的な背景があるらしい。
ところで「オランダ語」。その存在を知ったのは情けないことに高校1年生の頃だった。オランダなどという小国は、きっと他の大国の言葉を使っていると思い込んでいたのだった。
高校1年生の頃に、「オランダ語」の存在を発見したのにはいろいろと面白い事情もあるんだけれど、それはまあ「略」。
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