気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

「カラン」をピカピカにするのが大好きだ!

食器を洗ったあと、シンクとカランをピカピカにするのが大好きだ。シンクは洗うと金属臭がするものもあり、それはちょっと苦手だけれど、カランは磨く力を徹底的に受け入れて、ただ光り輝いてくれる。

INAX シングルレバーワンホールキッチン水栓 RSF-542 RSF-542

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ちなみに「蛇口」と呼ばずに「カラン」と呼ぶのは、別に格好つけてのことではない。どうも「蛇口」というと水の出てくる場所のみを指しそうな気がするからだ。

ところで「カラン」はなぜ「カラン」というのだろう? 「からん」と回して水が出てくるからか?

たぶんそれが正解だろうと辞書を見てみたところが違った。簡単ながら『広辞苑』にも記載があった。

カラン【kraan オランダ】
水道などの蛇口(じゃぐち)。

オランダ語だったのだ! 『語源由来辞典』によるとkraanは「鶴」の意味なのだそうだ。形状の類似から蛇口をカランと呼ぶらしい。

知らなかったなあ。

ところで「蛇口」はなぜ「蛇口」か。まあこれもきっと形からきた呼び方なんだろう。と、いうわけでWikipediaを見る。

当時はイギリスから輸入した共用栓に欧州の水の神である「ライオンの頭部」(獅子頭)が採用されており、日本製の共用栓を製作する時には「龍」を用いたが、その名称は空想上の動物である龍の元となった生物としての「蛇」から「蛇体鉄柱式共用栓」と呼ばれた。 

ちょっと文章がよくわからないが、要するに歴史的な背景があるらしい。

じゃぐちをあけると (幼児絵本ふしぎなたねシリーズ)

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ところで「オランダ語」。その存在を知ったのは情けないことに高校1年生の頃だった。オランダなどという小国は、きっと他の大国の言葉を使っていると思い込んでいたのだった。

高校1年生の頃に、「オランダ語」の存在を発見したのにはいろいろと面白い事情もあるんだけれど、それはまあ「略」。 

講談社オランダ語辞典 (KS専門書)

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