気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

『三省堂国語辞典』で見るコンピューターの歴史

三省堂国語辞典』の第四版、第六版、第七版で「オフコン」を見比べてみた。平成の初期くらいに流行した言葉だ。 

「事務室に」という言葉がわかりにくいかもしれないが、「コンピュータールームではない」ということを表現している。と、いうかそもそも、オフコン時代の前まで、普通は自社内にコンピューターなど置かないものだった。

「ごく小型の」がまた面白い。「ごく」がなければ、一応現在でも通用するのかなあと思いつつ、第六版をみてみた。

オフコン
(名)
事務所利用のコンピューター。

なるほど。時代がかわり、コンピューターを自社で運用するところが増えてきた。そして「パソコン」の普及により「ごく小型」という言い方がおかしくなってきたわけだ。

そして第七版を見る。

…。

なんと第七版からは「オフコン」という言葉が消えてしまっている。なるほど、確かにそういう時代の流れか。

 さすが「時代変化に敏感」な『三省堂国語辞典』だな。

AS/400

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