『現代国語例解辞典』をぱらぱら眺めていると「でれすけ」という単語に出会った。
でれすけ(でれ助)
でれでれしてだらしのない男。また、しまりのないのろい男。
少し離れたところに「でれでれ」もあるのでついでに引いておこう。
でれでれ
〘副〙しまりなく、だらしのないさま。特に、男が女の前でだらしなく軽薄になるさまをいう。
「でれすけ」。自分で使ったことはないと思うが、確かに耳にしたことはあるかな。方言だという説もあるみたい。とくに栃木県では軽く「ばかもん」的な意味になるという話もある様子。
辞書に載るような言葉なんだなと感心していると、小説だのまんがのタイトルに使われていたりもする。『でれすけ忍者』の「でれすけ」は男女的な意味ではないらしい。
しかし国語辞典ではあくまでも男女間の様子について使うのだと考えているみたい。たとえば『広辞苑』などはかなりあからさまだ。
でれすけ【でれ助】
女色に溺れやすい男を人名めかして言う語。でれでれする男。
「女色」なんて言葉もなかなかみかけない語だな。
ところでこの「女色」。なんと読むのが一般的だろう。ぼくはずっと「にょしょく」と読んでいたけれど、一般的には「じょしょく」と読むらしい。
「女色」は一般的には「じょしょく」と読む。「にょしょく」だと思っていたよ #辞書 #国語辞典 pic.twitter.com/wZAH7lokY9
— maeda hiroaki (@torisan3500) 2014, 12月 21
『広辞苑』ふくめ「にょしょく」とも読むと書いてある辞書もあるけれど、「にょしょく」では立項されていない辞書も多いみたいだ。