ランダムハウス英和大辞典を眺めていた。大きさといい、なんとなく「昔の人の読書」っぽい感じがして、用がなくても開いてみたくなる辞書だと思う。
見つけたのは「die in one's bed」。「自分のベッドの上で死ぬ」ということだけど、日本語に訳せば「畳の上で死ぬ」ということだとある。
「die in one's bed」を訳すと「畳の上で死ぬ」。まあ、そりゃそうなんだろうけど^^ via ランダムハウス英和大辞典 #辞書 #英語 pic.twitter.com/sfDpORTXav
— maeda hiroaki (@torisan3500) 2015, 1月 18
確かに英文中に「die in one's bed」が出てきたら「畳の上で死ぬ」と訳したくなる。
『日本国語大辞典』も子項目ながら立項している。
たたみ の 上(うえ)で死(し)ぬ
出先での事故死や変死ではなく、自分の家の中で穏やかに死ぬ。ふつうに死んで行く。
しかし若干の不安もある。今でも「畳の上で死ぬ」はオリジナルの意味として受け入れられるんだろうか。もしかすると「布団(ないしベッド)の上で死ねない」という意味に解されはしないだろうか。すると「穏やか」とは逆の意味になってしまう。
ところで「畳」の語釈に「和室に敷くもの」といった内容を記している辞書がある(三省堂国語辞典や大辞泉など)。たとえば『三省堂国語辞典』。
たたみ[畳]
(名)
(1)和室の床に敷いて、その上にすわったりする厚い敷物(以下略)
う〜む。「畳」が敷いてある部屋が和室なのではないのか。それとも板の間の部屋も様式によって「和室」と呼ぶのかどうか。
そんな疑問をもって『三省堂国語辞典』で「和室」を見る。
わしつ[和室]
(名)
たたみを敷いた部屋。日本間。
ふ。まあ国語辞典にはよくある話だ。
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