気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

「スクランブルエッグ」を国語辞典でみれば「洋風炒り卵」

スクランブルエッグ」を国語辞典で引けば、きっと「かき混ぜながら作る卵焼き」なんてことが書いてあるんだと考えた。

ハズレだった。たとえば『岩波国語辞典』で引いてみると、3番目に「スクランブルエッグ」のことが書いてある。

スクランブル
(1) 略
(2) 略
(3) 「スクランブルエッグ」の略。洋風いり卵。

そうか、「洋風いり卵」なのか。

他の辞書も同じ感じ。『新明解』ならこうだ。

スクランブルエッグ 〔scrambled eggs〕
西洋風の、ふわふわしたいり卵

なるほどなあと思いつつ、しかし「和風との違いはなんだろうか」という疑問が出てきてしまう。きっと少しでも料理をする人にはこの説明でわかるんだろう。

他の辞書も見てみると、『広辞苑』がやや親切だった。

スクランブルエッグ【スクランブルエッグ】
洋風炒り卵。溶きほぐした卵に牛乳などを加えて調味し、バターを使って、かき混ぜながら半熟状に炒り上げた料理。

もしかすると「牛乳」のあたりが「洋風」と「和風」の区別なんだろうか? 「和風」には「牛乳」の代わりに「出汁」を入れるとか?

全然違った。

Wikipedia「炒り卵」に次のような記述がある。

スクランブルエッグとは違い、パラパラの粒状になるように、十分加熱をした料理である。

なるほど。「和風」は「ふわふわ」でなく「パラパラ」なんだな。「半熟」ではなく「十分加熱」なんだ。(いまさらながら)勉強になった。

 でもね。『新英和大辞典』で「いりたまご」を引くと「scrambled eggs」と書いてはあるんだけどね。

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