漢字の練習をした。「むこうずね」は「むこう脛」だな。「ふくらはぎ」は「ふくら脛」だ。
ん? むこう脛とふくら脛は逆方向にあるものなのに、同じ漢字なんだな?
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恥ずかしい話なんだろうけれど、この事実に思いをいたすことがなかった。
どういうことなのだろうと『広辞苑』をみてみた。
すね【臑・脛】
下肢の、膝から踝(くるぶし)に至る部分。はぎ。
ああ? 「すね」と「はぎ」は同じなのか? 脛は前側、「はぎ」は後ろ側じゃないのか?
とそんなことを思ったけれど、それは大きな間違い。
『日本大百科全書』をみる(抜粋)。
すね/臑・脛
解剖学名では下腿いい、膝から足首までの間をさす。大腿に対するもの。俗にいう「向こうずね」は下腿の前面をさし、脛骨骨幹部が主体となる。「ふくらはぎ」は下腿の後面の膨らんだ部分をいい、下方にアキレス腱が隆起してみえる。
かなりショックだ。「脛」というのは「向う脛」のことではなく、ムコウズネとフクラハギの双方を含んだものだったのだ。
おそらくは相当恥ずかしいことを言っていると思うんだけど、知らずに生きてきたなあ。
しかしそれなら「ふくらはぎ」も「ふくらずね」と呼んでほしいもんだよな、と負け惜しみ(?)も言っておく。
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