『三省堂国語辞典』で「ケチャップ」をみた。曰く「野菜などで作ったソース。日本では、ふつう、トマトケチャップを言う」とある。
ふむ。「ふつう」ってからには、「トマト」以外の「ケチャップ」ってのもあるのか?
そう思いながら『日本国語大辞典』をみた。
ケチャップ
〔名〕
({英}ketchup {アメリカ}catsup )
西洋料理で、トマト、きのこ、クルミなどを煮て裏ごししたあと濃縮し、香辛料、酢、砂糖などを加えて作ったソース。日本では、トマトを原料とするトマトケチャップをさすことが多い。
「きのこ」? 「クルミ」だと?
日本人だからわかんねえだろうと馬鹿にしてるんじゃないかと、英英辞書で確認することにした。まずはOALDだ。
ketchup
noun [U] a thick cold sauce made from tomatoes, usually sold in bottles.
けっ。びっくりさせるなよ>日国。OALDにもケチャップは「トマトで作られる」と書いてあるじゃないか!
しかしもちろんOALDだけで強く主張するのは危険だ。権威に頼って(?)CODなんかもみておこう。
ketchup
n. (also catchup) a spicy sause made from tomatoes, mushrooms, vinegar, etc. used as a condiment.
うおっ。こちらには「mushrooms」(きのこ)と書いてあるな。きのこでできたケチャップというのも確かにあるようだ。
いやあ、見たことないよなあ…。