気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

「練乳」には2種類ある。そのうちひとつは「エバミルク」

「練乳」には2種類ある。

森永乳業 練乳 397g

森永乳業 練乳 397g

 

 すなわち「コンデンスミルク」と「エバミルク」だ。

ちなみに「練乳」については『広辞苑』がなかなかの定義をする。

練乳【練乳・煉乳】
牛乳を煮つめて濃縮し、保存性をもたせたもの。無糖(エバミルク)と加藤(コンデンスミルク)とがある。

なるほど「保存性」のために濃縮しているのだな。

ただ、気になるのは「エバミルク」だ。恥ずかしながら聞いたことがなかった。意味もわからない。

「コンデンス」はよかろう。そのまま「condense」だ。「濃縮する」とかの意味なのでわかりやすい。

「エバ」はなんなのだろう。

「無糖」が「エバ」であるといわれてみれば、想像するのは「アダムとイブ」だ。楽園に住む頃の彼らの「無垢」を「無糖」ととらえたのか?

とかいろいろと思っていたけれど、そういうファンタジーな理由じゃないようだ。「エバ」とは「evaporated」の略であるそうだよ。「evaporate」も「濃縮する」とかそんな意味。

「evaporated」はたしかに言い難い言葉。「エバポ・ミルク」なんてのもなんとなく響きがおかしい。「エバミルク」となったのはいたしかたあるまい。

でもなあ。「エバミルク」を知らない不勉強なぼくは、まったく「evaporate」につなげることはできなかったな。