気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

「おいしい」は「いしい」の丁寧語?

日経新聞に「おいしい」はもともと「いしい」であるとする文があった。

そうなんだ! と思ったけれど、辞書にもふつうにそう書いてある。

広辞苑』(そういえばそろそろ新版が出る!)で「おいしい」を引く。

おいしい
「いしい」に接頭語「お」が付いてできた語
(1)美味である。
(2)好ましい。もうけになる。都合がよい。

『明鏡』にも、もとは「いし」という言葉である旨が記されている。

すなわち。

「おいしい」はもともと「いし」(美し)だったんだよというのは、「驚くべき」話ではなく、「常識」なんだろう。知らなかったぼくの不勉強。

恥ずかしいけれど、まあこれまで「おいしい」が分解可能であるなどと考えたこともなかったな。

ところで「おいしい」が「いしい」なら、「まずい」はなんなんだろう? 「マジでズイ」とかそんな話?

そんなあほなことを思いながら『日本国語大辞典』をみると「語源説」があった。曰く「マヅシ(貧)と通ずるか〔大言海」。

 残念ながらよくわかんないらしい。何かの辞書にはあるかもしれない。

ところで。『広辞苑』七版は予約済みで届くのを待つばかり。80%挫折するから公にしないほうがよいんだろうけれど、「通読してみたいな」なんて思っているところ^^。

これまで辞書の通読成功は2冊(国語辞典と英英辞典)。3冊目になるかどうか。たぶん無理かなと思ってるんだけど、まあ「どうだろう、読めるかな」なんて考えるだけで幸せになっている今日この頃ではある。