草津白根山の話。今回の噴火に関連して、いろいろと気になる言葉が登場してきた。そのひとつが「火砕サージ」。
不勉強にして「火砕サージ」なることばをよく知らない。でも「きっと辞書にもなかろう」とチェックすると、『広辞苑』は先日発売開始となった第七版から「火砕サージ」を載せている。
#広辞苑 第七版で立項された「火砕サージ」。 #火山 #辞書 #国語辞典 pic.twitter.com/GIIzespoG5
— maeda hiroaki (@torisan3500) 2018年1月24日
確認したところ第六版にはない。いわば「タイムリー」に、第七版からの登場となったわけだ。
かさい・サージ【火砕―】
(pyroclastic surge)火山噴火現象の一つ。火砕流に似るが、火山ガスの割合が高く低密度で、時速100キロメートルを超える高速で流れる場合もある。
他に載せている辞書は少ないんじゃないのかな。『広辞苑』が新版から取り上げることにしたのは、何か社会的な動きがあったんだろうか。
ところで「サージ」といえば、「血圧サージ」なんて言葉もよく耳にするようになったな。
参考までに「名詞」としてのsurgeのみ『プログレッシブ英和中時点』からひいておく。
surge
[s ːrdʒ]
[名詞]〔a [the] ~〕
1 (海の)大波,うねり.1a (大量の液体の)押し寄せ,激しい流入[出]≪of≫.
2 (群集などの)殺到,押し寄せ≪of≫.
3 (感情・興味などの)高まり,ほとばしり≪of≫.feel a surge of excitement [anger]
激しい興奮[怒り]を感じる
4 (数量・程度の)急増,急上昇;(物価などの)急騰≪in,of≫.a surge in gasoline prices
ガソリン価格の急騰
4a 《電気》電流[電圧]の一時的な急[異常]上昇,サージ;《気象》急激な気圧変化.
他にも、不勉強な身には「火山性微動」と「火山性地震」の違いだとか、「火山弾」と「火山噴出物」の違いだとか、いろいろと気になる言葉も出てくる事件だった。
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