気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

「お釈迦」になればハッピーじゃん!?

「おシャカになる」という言葉を、いつ使ったのかは覚えていない。でも昔はわりと普通に使ったような記憶がある(捏造の可能性あり)。

ぼくはその当時から「シャカになるならラッキーじゃん!」なんて思ってもいたのだった。 

釈迦 (新潮文庫)

釈迦 (新潮文庫)

 

念のため確認しておくと、「おシャカになる」の「シャカ」とは「できそこないの製品。不良(品)」という意味だ(『三省堂国語辞典』より)。

「おシャカになる」とは、「悟りを開いたお釈迦様になる」というような意味ではないのだ。

なぜ「できそこない」や「不良」になることを「お釈迦になる」というのか。諸説あるらしい。

これは日経新聞に載っていた話。ぼくの知っている語源と違うので、辞書をみてみた。

そうそう、ぼくが知っていたのは「間違って釈迦を作ってしまった」説だった。

ちなみに『新明解』をみると、また別の説もある。

おしゃか【御釈迦】
〔博打に負けて裸になった状態を、灌仏会の釈迦像にかけて言った洒落から〕「出来そこないの製品」の意の、業界の通語。不良〔品〕。

これは聞いたことがなかったな。「灌仏会の釈迦」というのも、無教養なぼくにはわかりにくい。

しかし、これほどメジャーな言い回しにも、諸説あるのにはびっくり。ぼくは未だに「やべ、釈迦を作っちゃったよ」説をとるけれど、「しがつよかった」説もちょっと魅力的だな。

ま、いずれにせよ。「お釈迦になる」がハッピーな意味じゃないのは通説であるようだ^^。

[禅生] 釈迦 仏像 五形 (タイプ2)

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