気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

「ふたり」を見るなら岩波国語辞典。

ふと、「ふたり」を国語辞典で引いてみた。

なんだか、奥が深いんだかそんなことはないのか、よくわからない説明だ。

てか、「ふたり」が立項されていることに不思議を感じたりもするな。

他の辞書にもあるのかとみてみれば、ほぼすべての辞書が立項しているみたい。

広辞苑』をみてみる。

ふたり【二人】
二個の人。両人。ににん。

いったいどれだけの人が「ふたり」を国語辞典で引くんだろうな。

三省堂国語辞典』も、なんだか困った風でありながら定義している。

ふたり【二人】
(1)ひとりにひとりを加えたかずの人。両人。
(2)「二人」でひと組の人。「お―さん」

「ひとりにひとりを加えたかずの人」という定義をみて「えうれかっ!」なんていう人がいるんだろうか…。

どういう理由でみんなが「ふたり」を立項しているのかはよくわからないけれど、まあ『岩波国語辞典』はちょっとだけ面白かった。

ふたり【二人】
人の数が二であること。その人ら。限定しては、夫婦や恋人どうしである特定の対。「あつあつの―」。

「ふたり」の「限定用法」が、ある特定の意味をもつものなのか、それとも文脈から判断するものなのか、ぼくは微妙だと思う。しかし「定義できるならしてしまえ」が国語辞典の立場として正しいのかもしれないな。