写真のような調理器具(台?)を「コンロ」と呼ぶのだと思っていた。しかしどうやらこれは「コンロ」ではないらしい。
リンナイ 3つの「安心」新搭載【気のきくコンロ】 幅約56cm 左強火力 クリームベージュ 都市ガス12A/13A KG34NBEL(13A)
- 出版社/メーカー: リンナイ(Rinnai)
- 発売日: 2018/05/28
- メディア: ホーム&キッチン
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商品タイトルにも「コンロ」と書いてあるけれど、でも正確には「コンロ」ではないらしいよ。
じゃあ「コンロ」っていったいなんなんだ? 『日本国語大辞典』をみてみる。
こん‐ろ 【焜炉】
鉄や土で作った移動のできる小さな炉。炊事などに用いる。内空で、中段に火を盛るすかしを設け、下部には口があって、風通しをよくしてある。七厘。かんてき。
とのこと。「移動できる小さな炉」のみを「コンロ」と呼ぶらしい。据え置きで使う、上のような調理器具はなんと呼ぶのかというと…
ガス‐レンジ
({英}gas range )
数個のガスこんろ、または数個のガスこんろと天火を組み合わせて一体にした調理用の装置。
「ガスレンジ」と呼ぶらしい。
ただしまあ。最近は写真の「ガスレンジ」みたいなものも「コンロ」と呼ばせてくれるようだ。『広辞苑』第七版をみる。
こんろ【混炉】
(1)土や金属でつくり、煮たきに用いる持ち運びのできる小さい炉。しちりん、かんてき、ちんからり。
(2)ガス・石油などを用いる炊事用の炉。
(1)の方ではやはり「持ち運び」できることが大事なんだと言っているけれど、(2)の方では、おそらく上に載せた写真のようなものも「コンロ」と呼んで良いと認めてくれているみたいだな。
… ちんからりってなんだろう …
ぼくは小さい頃から「鍋などを乗せる調理用の台」をひろく「コンロ」と言っていたように思う。どうやら「もともと」は、「コンロ」とは呼ばなかったみたいだ。
人生も終わろうとするこの時期だけど。まだまだ知らないことが多いのだなあ。
さすがは『日本国語大辞典』。良いお勉強をさせていただきました。