「越」の字の、「戉」部分の書き順に驚いたんだけど、読み方もよくわかんなかったな。
「越」はこんな書き順なのか。正しい書き順で書いたことないな。 #漢字 via 漢検漢字辞典 pic.twitter.com/dbZtIJUVTP
— maeda hiroaki (@torisan3500) April 27, 2019
『字通』をみると、「戉」は「マサカリ」と読んで、あの(金太郎が持っている)マサカリのことだそうだ。
国語辞典などでは普通は「鉞」の字が書いてある。 「戉」は、「鉞」の異体字だとのこと(ちなみに、手元の小学生用漢字辞典では字を見つけることができなかった)。
で、本題。「マサカリ」ってなんだったっけ?
「マサカリってほら、ああいうやつだよ」とあやふやなことは言えるけれど、たとえば「斧との違いはなんだよ」なんて突っ込まれるとよくわからない。
そんなときは、もちろん国語辞典に尋ねる。
まさかり 【鉞】
(1)木を伐るのに用いる大形の斧(おの)。中古には兵器にも用いた。
(2)歌舞伎の鬘の一つ。髷がまさかりの形をしているもの。市川家で用いる。
(3)紋所の名。(1)を図案化したもの。丸に違い鉞、三つ鉞などがある。
(2)や(3)はとりあえずどうでもいい。「大形の斧」を「まさかり」というみたいだ。小学生用の国語辞典にも「木を切るための、大きなおの」とあるな。
なるほどね〜。
ところで、「まさかり」は、なんで「まさかり」というんだろう?
『日本国語大辞典』には「語源説」が載っている。いくつか載っているんだけどひとつだけ引いておく。
語源説
(1)柄より前にさがっている形から、マヘサカリの義、また、先が広い形から、マヘサカンの義〔日本釈名〕。
ふ。「へ〜」と思いたいんだけど、よくわかんないよね^^。
字も難しいし、斧との区別も難しい。さらに語源もやっぱり難しい。そんな「まさかり」のお話でした。