気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

「戉」ってな〜んだ?

「越」の字の、「」部分の書き順に驚いたんだけど、読み方もよくわかんなかったな。

『字通』をみると、「」は「マサカリ」と読んで、あの(金太郎が持っている)マサカリのことだそうだ。

国語辞典などでは普通は「」の字が書いてある。 「戉」は、「鉞」の異体字だとのこと(ちなみに、手元の小学生用漢字辞典では字を見つけることができなかった)。

で、本題。「マサカリ」ってなんだったっけ?

「マサカリってほら、ああいうやつだよ」とあやふやなことは言えるけれど、たとえば「斧との違いはなんだよ」なんて突っ込まれるとよくわからない。

そんなときは、もちろん国語辞典に尋ねる。

まさかり 【鉞】
(1)木を伐るのに用いる大形の斧(おの)。中古には兵器にも用いた。
(2)歌舞伎の鬘の一つ。髷がまさかりの形をしているもの。市川家で用いる。
(3)紋所の名。(1)を図案化したもの。丸に違い鉞、三つ鉞などがある。

 (2)や(3)はとりあえずどうでもいい。「大形の斧」を「まさかり」というみたいだ。小学生用の国語辞典にも「木を切るための、大きなおの」とあるな。

なるほどね〜。

ところで、「まさかり」は、なんで「まさかり」というんだろう?

日本国語大辞典』には「語源説」が載っている。いくつか載っているんだけどひとつだけ引いておく。

語源説
(1)柄より前にさがっている形から、マヘサカリの義、また、先が広い形から、マヘサカンの義〔日本釈名〕。

ふ。「へ〜」と思いたいんだけど、よくわかんないよね^^。

字も難しいし、斧との区別も難しい。さらに語源もやっぱり難しい。そんな「まさかり」のお話でした。


金時山 足柄山の金太郎の歌

ファミリーツリー 手斧 570g

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