ハードボイルド小説なんかを読むと、「弾倉」の意味で「マガジン」という言葉が使われるのを見る。
銃把の弾倉止め(マガジンストップ)を押し、マガジンから挿弾子(クリップ)をぬき出した。挿弾子(クリップ)の横にあいた小穴からのぞくと、鈍いギルテッド・メタルの肌を光らせた弾が五発つまっている。
読んだ当時(数十年も前だ)「へー、マガジンにはそういう意味もあるのか」と思いつつ、辞書などで調べてみたことがなかった。
今日、『ランダムハウス英和大辞典』を眺めていて、偶然に「マガジン」の由来を知ることとなった。「そうだったのか!」と驚いたんだけど、さて、国語辞典にはどのように定義されているんだろう?
『日本国語大辞典』をみる。
マガジン
({英}magazine )《マガジーン・マガージーン》
(1)雑誌。
(2)フィルム容器の一つ。カメラに装填(そうてん)して使用するもの。パトローネと異なり、反覆使用を目的としたもの。
そうなのだ! 国語辞典の多くが「弾倉」としての「マガジン」を説明していない。これは『広辞苑』も同様だ。『岩波国語辞典』、『新明解』なども載せていない。
(『三省堂国語辞典』や『明鏡』には載っているな…)
「日本唯一の」大辞典である『日本国語大辞典』や、デファクト(ってほどではないかもしれないけど)の『広辞苑』が載せていないのはなんでなんだろうなあ。
その辺はよくわかんないけど、『ランダムハウス英和大辞典』で発見した真実をひいておく。
なぜ「弾倉」も「雑誌」も「マガジン」なのかについて。不勉強で知らなかった。 #英語 via 『ランダムハウス英和大辞典』 pic.twitter.com/JWKk9OPO7q
— maeda hiroaki (@torisan3500) 2019年5月3日
曰く、もともと「マガジン」とは「倉庫」の意味だったんだそうで。比喩的に「情報の庫」ととらえて雑誌のタイトルとし、それから雑誌をひろく「マガジン」と呼ぶようになったんだそうだ。
まーったく知らなかった。「マガジン」という用語は数え切れないほど使ってきたのになあ。ちょっと(けっこう)恥ずかしい。
【バルカン砲】F-15イーグル戦闘機に20mm弾を装填 - 嘉手納基地