気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

「裁判官」が誤解する「裁判官」。

裁判官による「説諭」ってのがすごく気持ち悪い

刑事裁判で被告は「責を負うもの」ではあるが、裁判官によって「全人格を否定」されたり、「生き方」を「諭される」立場ではないはずだ。しかし「責を負う」立場として、裁判官の「説諭」を鼻で笑うわけにもいかない。

調子に乗ってる以外に解釈のしようはなさそうだ。

 あるいはこんなのもあった。

「執行猶予が開けた後も、このような裁判に関わるようなことがないように生活してもらいたいと思っています」なんていう、オヤジ的・バワハラ的お説教を聞かされても、なんの反論もできない。 犯罪は、ペイしない。 via #日経新聞 吉沢被告に地裁有罪判決 飲酒ひき逃げで buff.ly/2TYE0GV
posted at 00:01:20

「裁判官」が、「裁判官」という言葉の意味を誤解しているんじゃなかろうか。

日本国語大辞典』から引いておく。

さいばんかん[‥クヮン] 【裁判官】
裁判所において、法定の手続きにより、事実を認定し、法律的判断を下す権限をもつ者。わが国では、現在、最高裁判所および下級裁判所に所属し、裁判事務を担当する特別職の国家公務員。最高裁判所長官最高裁判所判事・高等裁判所長官・判事・判事補・簡易裁判所判事の六種類がある。裁判官になるためには一定の資格が必要であるが、ひとたび任命されると身分および独立性が保障され、他の国家機関の指揮、命令を受けずに職権を行なう。

裁判官とは、「法律的判断を下す権限をもつ者」だ。

犯罪者より「判断力が優れている」と認められているわけでなく、犯罪者を「救う権利」なんかを持つわけじゃない。

日本国語大辞典』が難しければ引いておくが、『チャレンジ小学国語辞典』では次のような感じだ。

さいばんかん【裁判官】
裁判所で、法律にもとづいて裁判を行う公務員。

参考までに、同辞書の「裁判」も引いておこう。

さいばん【裁判】
争いやうったえを、裁判官が法律にもとづいて判断すること。

裁判官とは、法律にもとづいて「裁判」という手続きをすすめる人なんだ。そして「裁判」とは、法律にもとづいて、争いや訴えを判断することだ。

けっして、高潔な人格から、被告より上の立場にたって、人間としての生き方を説明する立場にあるわけじゃない。

どうも、「俺は歌がウマイからみんな俺の歌をききたいんでしょう」的裁判官が多いみたいだな。「高潔なオレサマが堕落したおまえに人のみちをといてやる」(笑)。

それが追い詰められている人にとって、大きなストレスになることをもっと感じるべきなんじゃないかと思う。陳腐なジジー発言を無批判に受け入れなければならないというのは拷問だよ

# ま、裁判官だけじゃなくて、弁護士にもそういう人は多いけど…。

法曹はさっさとAIに変わるべきだと思う。