ごくごく一般的な言葉である「昼休み」。こんな言葉でも、辞書を引くと諸説あって面白い。最初に「あははっ!」と思ったのは『新明解』だった。
ひるやすみ【昼休み】
昼食後の休憩(時間)。
辞書上では1行。とてもシンプルな定義だ。
しかしこれでいいのか? 昼休みってのは、「昼食後の休憩」なんだっけ? それなら「昼飯」はいつ食うんだ?
そんなことを思いながら、他の辞書を見ると、なるほどいろいろと意見があるのだなと勉強になった。
たとえば『日本国語大辞典』。
ひる‐やすみ 【昼休】
昼食のあとにとる休み。また、昼食をするためにとる休憩。
めんどくさいから見に行って確認しないけど、もしかすると第1版では「昼食のあとにとる休み」とかになってたのかな。んで「いやまてよ。昼飯食うのも昼休みか?」と思い直したとか?
『広辞苑』も似た感じなのかな。
ひるやすみ【昼休み】
(1)昼食をとったり昼食後の休息をしたりするための休憩。また、その時間。
(2)昼、眠ること。ひるね。
「休息するための休憩」という、哲学的表現がまあ気になるけどね。
ここまでのところ、まとめておこう(ってほどじゃないけど^^)。
『新明解』は、昼食をとったあとに行うのが「昼休み」であるとしている。『日本国語大辞典』や『広辞苑』では「昼飯を食ったり、そのあとに休憩したりする時間」という説明だ。
第三の立場もある。すなわち『三省堂国語辞典』だ。
ひるやすみ【昼休み】
(1)昼飯を食べるための休憩。
(2)ひるね。
昼休みとは、「昼飯を食べるための休憩」のことであり、昼食後の休憩時間は昼休みではないと主張する。
こうしたさまざまな主張があることから、どのような展開が導かれるか。別に何も導かれない。ただ「こんなメジャーな言葉にも、細かくいろいろな違った解釈があるのだなあ」と感心するだけだ。
「けっ」とか言われそうだけどね。ぼくはそれがかなり幸せだ(^^)。
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