気になる言葉 on 国語辞典

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国語辞典の「ウイナー」

国語辞典の「ウイナー」には二度騙された。

まず、国語辞典に「ウイナー」なんて語はないだろうと思っていた。そして、載っているのなら、絶対にテニス用語としての「ウイナー」を説明しているだろうと思った。どっちも裏切られた。

ウイナー
({英}winner )
勝利者。受賞者。また競馬で、優勝馬

上は『日本国語大辞典』。ウイナーは中型以上の国語辞典に載っている感じかな。国語辞典に載せるニーズはどの程度のものなのかな。

試しに青空文庫のサイトで「ウイナー」(ウィナー)を探してみたんだけど、見当たらなかった。そんなに古い言葉じゃないということか。

広辞苑』も現行版には載せているものの、第三版の頃には立項していない。何がきっかけで載せようと決断したんだろう。

ちなみに『広辞苑』の「ウイナー」はこんな感じ。

ウイナー【winner】
勝者。受賞者。

どうして必要なのかぼくには理解できない「競馬での優勝馬ってのがないところは評価できるんだけどね…。

それにしても、わざわざ「ウイナー」を立項しながら、テニス用語としての「ウイナー」を説明しないのは不可解に感じるなあ。

ま、『ランダムハウス英和大辞典』にもないけど。でもOALDには載っているよ。

3 [singular] a goal or point that makes someone win a game such as football or tennis

せっかく「ウイナー」を載せるなら、これも説明すべきと思うんだけどなあ。いくつかの辞書を見てみたところでは、テニス用語としてのウイナーを説明する国語辞典は見つけられなかった。

「これに載ってるよ!」なんてご存知の方は、教えていただけると嬉しいです。


ABBA - The Winner Takes It All (1980) HD 0815007