気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

ニホンカワウソは生き続ける。

ちょっと驚いたんだけどね。「ニホンカワウソは生きている」とする辞書がいくつかあるみたいだね。

たとえば『日本国語大辞典』。

かわ‐うそ[かは‥] 【獺・川獺】

(1)イタチ科の哺乳類。体長六〇~七〇センチメートルで、イタチに似ている。体は長く、尾は基部が太い。四肢はきわめて短く、指には水かきがあって潜水がうまい。背面は光沢のある褐色で、腹面は淡褐色。川岸、海岸などの穴にすみ、夜、魚、貝、水鳥などを捕食する。毛皮はラッコに類似し、きわめて高価だったために乱獲された。ユーラシア大陸北アフリカに広く分布し、ユーラシアカワウソとも呼ばれるが、生息数は各地で減少している。日本産亜種ニホンカワウソは、かつては日本全土に棲息したが、現在では、四国の一部にごく少数残存するのみ特別天然記念物。かわおそ。おそ。学名はLutra lutra
(2)(1)の毛皮。上毛はよごれがつかず、上毛を抜いて下毛だけにしたものは柔らかくあたたかいので、衣服やえり巻、くつなどに用いて珍重された。

『新明解』も、かわうそは「特別天然記念物」であると定義しているので、やはり生存説をとっているということなのかな。

もちろん、絶滅したと記している辞書もある。たとえば『広辞苑』だ。

かわうそ【川獺・獺】
イタチ科の哺乳類。頭胴長約70センチメートル。イタチに似、体は褐色。四肢は短く、蹼があって泳ぎに適し、水中で魚などを捕食。毛皮は良質。ヨーロッパからアジアに広く分布する。日本では特別天然記念物に指定されたが、絶滅。古来の俗説に、人語をまねて人をだまし、水に引き込むといい、河童の原形ともされる。

ぼくは、もはや「すべての人」が、ニホンカワウソの絶滅を認めているのかと思ったけど、違うんだな。まあ、この前も「もしかしてこれはニホンカワウソか!」なんて騒ぎもあったけれども。

生きていれば、もちろん嬉しいこととは思うけどさ。


〔本能が目覚める瞬間〕初めてのお風呂が怖くて人間の子供みたいに泣いちゃうカワウソちぃたん☆Otter who is afraid of the first bath

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