気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

ハルカス

時代に乗り遅れまくっているけどね。突然「ハルカス」という言葉が存在するのかどうか気になった。

もちろん「あべのハルカス」を思い出してのことだ。

いや、「思い出して」ってのは正確じゃないか。「あべのハルカス」なるものが何なのか全く知らない。でも言葉はときどき耳にするよね。それで「そういえばあれってなんなんだろう?」と気になった次第。

まずはWikipediaを引いておこうかな。

あべのハルカス(英: Abeno Harukas)は、大阪市阿倍野区に立地する超高層ビル。2010年(平成22年)1月9日に着工され、2014年(平成26年)3月7日に全面開業した。

2019年現在、日本で最も高いビルであり、日本初のスーパートール(高層ビル・都市居住協議会の基準による300m以上の超高層建築物)でもある。

「日本初のスーパートール」なんだってさ。

ま、それはともかく、本題は「はるかす」だな。「造語かなあ」と思ったんだけど、ちゃんと国語辞典に載っているんだね。

はるか・す 【晴・霽】
晴れるようにする。はらす。

これは『日本国語大辞典』。「晴れるようにする」ってのはまあよくわかんないね。そういえば「はらす」ってのも、果たして恨みを「はるかす」が正しいのかどうかよくわかんない(笑)。ま、ともかく国語辞典に載っている言葉なんだな。

ただし、意味がわからないでは気持ち悪いので他の辞書もみておくかな。『大辞泉』どうかな。

はるか・す 【晴るかす/×霽るかす】
[動サ四]晴らす。はればれとさせる。

一緒だな。よくわからない。ま、そういうときは「用例」を見ればわかるとしたもんだな。もう一度『日本国語大辞典』を開いて用例を見てみよう。

伊勢物語〔10C前〕九五「いかで物越しに対面して、おぼつかなく思ひつめたること、すこしはるかさん」
源氏物語〔1001~14頃〕夢浮橋「愛執の罪をはるかし聞こえ給ひて」
*愚秘抄〔1314頃〕鵜末「今こそ不審はるかし侍れ」

教養のないぼくにはわかりにくいんだけど。「疑いを晴らす」にも「気分を晴らす」にも使えるのかな。

あ〜、なんかもう気分がいらつくわ。ハルカス言ってはるかさへん?」とか、そんな感じに使うのかな。「ぼくが高所恐怖症やなんちゅうデマがあるけど、あべのハルカスいってはるかさへん?」なんてデートに誘うのもありなんかな。

え〜と。

国語辞典に「はるかす」があると知ったのが成果だ。どうやらぼくに使いこなせる言葉ではなさそうだけど、それはべつにそれでいいのだ。


空撮:濃霧の大阪 雲海に浮かぶようなあべのハルカス

太陽の塔 あべのハルカス美術館 ポストカードセット

太陽の塔 あべのハルカス美術館 ポストカードセット