今を生きている人には関係ない言葉なのかもしれないな。でも53歳のぼくの青春時代、「テクノ」は「黒船」なみの衝撃をもってやってきた。
辞書にあっても不思議ではないな、と探してみた。
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「あって良いはずだけどないかもな」と思いながら、まずは『日本国語大辞典』をチェックしてみた。するとあったよ! ちょっとうれしいなあ(^^)。
テクノ
【一】〔語素〕
名詞の上に付いて、科学技術、先端技術に関連するの意を表わす。「テクノポリス」「テクノ社会」
【二】〔名〕
「テクノポップ」の略。
もちろんぼくが言っているのは「テクノポップ」のことだ。「テクノポップの略」と言っているんだから、『日本国語大辞典』には「テクノポップ」もあるのだろう。
テクノ‐ポップ
({洋語}techno pop )
ポピュラー音楽の一つ。コンピュータで制御されたシンセサイザーやリズムマシンを主要楽器とし、無機的で均等なリズムを特徴とする。テクノ。一九七〇年代後半から八〇年代にかけて世界的に流行した。
おおっ。やっぱあるな。
「コンピュータで制御されたシンセサイザー」ってのがちょっと何言ってるのかよくわからないけど、まあ雰囲気は伝わる。
80年代、バーのジュークボックスでクラフトワークなんかをかけ、見知らぬ人と頷きあったり(ネンゴロになったり)していたな(笑)。
いや、そんなしょうもない話はどうでもいい。「テクノ」ないし「テクノポップ」は完全に市民権を得た言葉なのかどうかが気になるね。そういうときは『岩波国語辞典』でしょ。
みてみると、、、ないね^^。最新版にも「テクノ」も「テクノポップ」もないよ。念の為、前の版もチェックしてみたけどそこにもなかった。
ふーん。
「テクノポップ」は、一応時代の中の役割を終えたんだろう。よって、今、辞書に載っていないのなら、これから先も載らないんだろうと思われる。
「テクノ」の衝撃を思い出しつつ、『岩波国語辞典』には載らないまま廃語となるのかと。ぼくはちょっと悲しくなって、大切なときに飲むようの、ちょっと高いスコッチをあけてみたよ(^^)。