今日、ラジオを聞いていると気になることを言っていた。すなわち、最近のところてんは機械で突き出すのだそうな。
するってーと、あれだね。もうすぐ「ところてんしき」(心太式)という言葉も死語になるかもしれないね。
そんなことを思いながら、『三省堂国語辞典』をみてみた。
ところてんしき【心太式】
あとからおされてしぜんに先へ進むこと。
わっはっは。こりゃわからんよなあ。なにが「ところてん」で、どんなものが「ところてん式」なんだ?
まあ、『日本国語大辞典』も同じようなものだから、『三省堂国語辞典』が悪いわけじゃない。日国の定義は次のようなもの。
あとから押されて自然に押し出されること。また、そのような方式。
いずれの辞書も、「心太突き」を見たことのない人には全くなんのことかわからない語釈だね^^。たぶん、辞書編纂者たちは、「心太突き」ってのが急速に姿を消しつつあることを意識していないんだろうな。
ちなみに、『プログレッシブ和英辞典』では、「心太式」を次のように定義している。
〔順番に〕one after another, successively; 〔機械的に〕automatically, mechanically
なるほどなあ。ぼくもおそらく「automatically」と訳すだろうな。でも、そんなことを言えば、だれも「心太」への思いなど持たないんだな。ちょっとさびしいじゃないか(笑)。