トイレットペーパーやボックスティッシュは手に入るようになってきた(Amazonはまだだめみたいだけど)。ただ、マスクは手に入らないね(ぼくはそこそこ備蓄している)。
健常者マスク不要論もあるけれど、それは、周囲に良識ある人しかいない場合の話なんじゃなかろうか。飛沫を飛ばしまくる人が多い東武スカイツリーラインなんかを常用していると、マスク無しでは不安になる。
その「マスク」を、国語辞典でみてみた。
マスク(
{英}mask )
(1)面。仮面。
(2)病菌の侵入・放出やほ
マスク({英}mask )
(3)野球の捕手・
球審や、フェンシングの選手などが顔面につける防具。
(4)毒ガスなどから呼吸器を守るために顔面につける用具。ガスマスク。
(5)石膏(せっこう)などで作る死者の顔面像。
デスマスク。
(6)顔。容貌。
(7)映画、写真などで、印画紙の周辺や不要な部分を覆う、遮光のための枠や覆い。
なるほど、「マスク」は冬の季語なんだね。
とかなんとかいいつつ。
ちょっと懐かしい感じがしたのは、6番目の語釈だ。「
(6)顔、容貌」。
日本国語大辞典には、もちろん用例も載せてある。たとえばこんな感じ。
*笹まくら〔1966〕〈
丸谷才一〉四「ちょっと渋いマスクのタレントが登場する」
「甘いマスク」とか、「渋いマスク」とか。ぼくも若い頃にはよく目にした表現だ。しかし最近あまり目にしない気がするな。最近は、たとえば「イケメン」と表現するのかな。
消えたのは布地のマスクだけでなく、「容貌」を意味する言葉も、いつの間にか消えたのかな?