今頃言ってるのも恥ずかしいんだけどさ。「うるう年」とか「うるう秒」の「うるう」ってどういう意味なんだっけ?
「あまってる」とかそういう意味なのかな? 国語辞典をみてみる。
わかりやすそうな『三省堂国語辞典』をみてみる?
うるう[閏]
暦と季節とのずれを調節するために、間にはさむ月、日または秒。
ふむ。これをみると「うるう」という語は、うるう年・うるう月・うるう秒専用の言葉であるみたいだな。それ以外の場面で「うるう」を使うことはないのか? 「お前、うるうな」みたいな(意味不明^^)。
他にも使うんじゃないのかなあと疑いつつ、まあ『日本国語大辞典』もみてみるよ。
うるう[うるふ] 【閏】
暦と季節のくい違いを調節するために日数または月数をふつうの年より多くすること。また、その年、月、日。現行の太陽暦では、地球が太陽を一周するのに要する三六五・二四二二日に、暦の平均日数をできるだけ近づけるために、ふつうの一年を三六五日とし、四年に一度、二月の終わりに一日追加して三六六日とする。この年を閏年という。閏年は四百年に三回の割合で減らすと、約三千年に一日差という精度を保つ。旧暦の太陰太陽暦では、平年が大小一二か月三五四日であるから、季節とのずれを、太陽の運行によって定めた節気との関係によって調整し、この両方の暦の目盛りが一か月だけずれると、同じ月を二度繰り返して一年を一三か月とした。この月を閏月と呼び、閏月のある年を閏年という。閏年は五年に二度、一九年に七度の割合でおかれる。閏年には妊娠しやすいという俗信がある。
丁寧にご説明頂いたけど、やっぱり「うるう」って言葉はうるう年・うるう月・うるう秒専用の言葉なんだね。これまで考えたことのなかった自分を恥じるよ。
あっ。
でももしかするとあれだね。漢和辞典とか見てみると「閏」の意味とか、用例があるかもしれない。てなわけで『字通』をみてみたよ。
意味の説明をみてみると、やっぱり「余分な」とかの意味があるみたいだ!
[1] うるう、閏月、余分の月。
[2] 正統に対して、正統でないものをいう。
まあ、『字通』でも、たしかに用例はうるう年とかの用例がメイン。でも「閏位」(じゅんい)って言葉が載ってたよ。これは「正当でない王位」という意味なんだってさ。『新選漢和辞典』には「閏統」という語も載っていた。これは「正統でない系統」って意味なんだって。
ちょっとだけ満足した辞書探索でありました(^^)。
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