25歳くらいまで、ずっと「地面」が揺れることを「地震」と呼ぶのだと思ってた。ところが、月にも地震があり、それを「月震」と呼ぶんだよな…
月が揺れることを「月震」と呼ぶのならば。「地震」は「地球が揺れること」と考えることもできるじゃんね。ちょっと困った。
たとえば英語に助けを求めても「earthquake」。「earth=地球」が揺れるのか、「earth=地面」が揺れるのか判別できない!
一応、国語辞典には「地面が揺れること」であるという定義も見える。
じ‐しん[ヂ‥] 【地震】
火山の活動や断層、陥没などにより大地が震動すること。地学では、地球内部のある場所で、ある程度以上急激な動きが起こり、そこから地震波が発して地表面まで伝わった現象をいう。地震波が発生した部分を震源というが、震源の深さが〇~七〇キロメートル、七〇~三〇〇キロメートル、三〇〇キロメートル以上にある場合に、それぞれ浅発地震、やや深発地震、深発地震という。
と、これが日本国語大辞典の定義。
でも「月」の「大地」が揺れることを「月震」と呼ぶのなら、上の定義はちょっとおかしくはないか。
ちなみにこのぼくの話に結論はない(^^)。
ぼくには「地震」の「地」が「地面」を指すのか、「地球」を指すのかがわからない。ただ、「たぶんこうなんでしょ」な考えはある。
まあ、誰もがそう思ってるんじゃないかと思うけど。
すなわち。最初は「地震」が発生するのは、地球上だけのことだと考えられていた。だから「地震」の「地」は、当然に「地面」を指す言葉だったんだと思う。
しかしあるとき、地球以外の天体でも「地震」の発生が確認された。それで「地球の地震」と「他の天体での地震」を区別する必要が生まれた。そのとき誰かが「じゃあ地震ってのは『地球が揺れること』にすれば良いんじゃね?」と考えたに違いない。
ちなみに「月震」は英語で「moonquake」という。
たぶんこんな流れで「月震」なんて言葉が生まれたんじゃないのかなあと思ってる。「本当のこと」をご存知の方、ぜひ教えていただければ幸いです。
尚、「月震」は次のように定義されている(日本国語大辞典)。
げっ‐しん 【月震】