気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

8百万=80万=8万

「0」って、「ない」ってことなんで、「80000円」と「8円」は同じこと。そんな馬鹿な話はないんだけど、「それでもいいよ」ってのが日本語らしい(?)。

八百万」(やおよろず)って言葉はメジャーだと思うんだよな。「八百万の神」なんて定型句で使う。

でもぼくは知らなかったな。「八十万」(やそよろず)とか「八万」(やよろず)という言葉があるのだそうだ。

言葉の存在自体に驚いたんだけど、国語辞典をみてまた驚いた。あまり載せている辞書がないから、定番の日本国語大辞典でひいておく。

まずはオリジナル(?)の「八百万」から引いておこうか。

やお‐よろず[やほよろづ] 【八百万】
〔名〕
数の限りなく多いこと。無数。ちよろず。

まあ、よく知っている語釈だ。

では、次に大きそうな(?)「八十万」。

やそ‐よろず[‥よろづ] 【八十万】

〔名〕
非常に数が多いこと。多数。やおよろず

おわかりだろうか? 「八万」(やよろず)も引いておく。

や‐よろず[‥よろづ] 【八万】
〔名〕
数で一万の八倍。はちまん。また、数のたいへん多いこと。やおよろず

そう。「八十万」も「八万」も、両方ともに「やおよろず」(八百万)と同じ意味なんだそうだよ。

数字で書けば「8,000,000」も「800,000」も「80,000」も同じなんだよ! 800万円借りても、8万円返せばいいんだなあ…。

令和の徳政令、みたいな発見だ(笑)。


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