気になる言葉 on 国語辞典

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生物学的種

いかにもサブ項目的な言葉だけど、『日本国語大辞典』では、ちゃんと独立し項目として立項している。

せいぶつがくてき‐しゅ 【生物学的種】

個体相互間の生殖の可能性を基本として定める種。互いに生殖的に隔離された地方集団より成る。形態に重点をおいたリンネ種に対していう。

「隔離」とか「地方」という言葉が比喩表現なのかと悩んだけど、そうじゃないんだろうな。

 ちょうど今、読んでいる本に「種」の話が出てくる。

あ、この本でも「隔離」という言葉を使っている。こちらは「地理的隔離」の話ではないんだろうと思う。てか、「マイヤーの定義は無性生殖の生き物には適用できない」ってのがわりと笑える。

ちなみに「種」という項目の中でも、生物学的な「種」「について定義している(生物学的種への参照指示はなし)。

生物群の分類学上の基本単位。属の下位で、他の個体または個体群からある特徴的な形態上の不連続性を示す個体群をいう。通常、一定の生息域、分布域をもち、個体間で生殖により、正常な子孫を生むことができる。種の下位の分類階級として、亜種・変種・品種などがある。生物学的種。リンネ種。

ふむ。「生物学的種」では生殖可能性に触れているけど、「種」の中の説明はリンネ的理解に基づくもの?

もしかして「種」の項目にある「生物学的種」の説明にできなかった人が、腹を立てて独立に「生物学的種」を立てたんだったりして…って、そんなことはないか^^。

余談だけど、上に引いた本に、動物の種について他にも面白い記述があった。

種を見分けていない動物もいる、、、なんてことはないんだろうなあ。わかんないけど。


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