気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

ホットジュピターは、ホットなジュピター

タイトル、思いつかなかったものですみません。今日知った言葉なんだけど、「ホットジュピター」なる言葉があるんだそうだ。


www.youtube.com

ごくマイナーな学術用語で、辞書になんて載ってないだろうと思ったところ、デジタル大辞泉では立項されていた。

ホット‐ジュピター【hot Jupiter】
太陽系以外の系外惑星で、中心の恒星に近い軌道(1天文単位程度)をとる木星のような巨大惑星。発見が困難な系外惑星の中でも、比較的その存在が確認されやすいため、初期に見つかった系外惑星の多くを占める。熱い木星。熱い木星型惑星。灼熱巨大惑星。

とりあえず、手持ちの大辞泉(第二版)には載ってはいないけれど、今後の版には載るのかな。

ニッポニカにも載ってるんだけどね(これは当たり前かな)。

1995年のペガスス座51番星で最初にみつかった系外惑星も、木星の半分ほどの質量のホットジュピターで、軌道半径は0.05天文単位、4.2日で公転していた。

系外惑星が95年まで見つからなかったって話は知ってたけど、その最初に見つかった惑星が「ホットジュピター」だったなんて知らなかった。「ニュース好き」と自認してるんだけど、ぼくの「ニュース好き」もいいかげんだなあ…

ニッポニカの記述はいろいろおもしろい。

太陽系外惑星のうち、中心恒星からの軌道半径が0.1天文単位以下で、公転周期が数日と短く、かつ木星程度の質量の巨大ガス惑星。

木星みたいなのが、公転周期数日でぶんぶん回るんだよ(笑)。なんかすごい仕組みを使って、えらいいきおいの発電ができそう(電気代高騰、悲しいっす…)。

中心星からの距離が非常に近いため、表面は数百度に加熱されていると考えられ、生命の存在はあまり期待できないとされている。

まあ、そんなホットでぶんぶんな星に、生命は期待しないけどね。まあ熱水噴出口に生物がいるんだから、わかんないけどね。

ちなみに、本家(?)木星は「クールジュピター」とか言われることもあるみたい。こいつがホンモノの木星なのに、勝手に「ホットジュピター」と対比されるのはなんだか可愛そうだ(笑)。

STEM教育だとかSTEAM教育だとか言われる中、「ホットジュピター」なんて言葉も「当たり前」な言葉になったりするのかな。

とりあえず。自分の無知(いいかげんさ)を再認識できた今日は、良い日だったと思うよ(^^)。