プルーストをかじった人にとって、「マドレーヌ」は憧れの菓子だ(笑)。ただ、辞書をみて「マドレーヌ」を理解するのは難しいことだよ。
たとえば「これを見れば間違いなかろう」の日本国語大辞典をみてみる。
マドレーヌ
({フランス}madeleine )
バターを使ったカステラふうの丸形のフランス菓子。
たとえば洋菓子に「バター」を使わない菓子がどのくらいあるんだろう? 「バター」を使った「カステラ風」と言われて「マドレーヌ」を想起できる人がどのくらいいるんだ^^?
大辞泉を見ても同じようなもんだ。
マドレーヌ【フランスmadeleine】
小麦粉・砂糖・バター・卵を混ぜて、型に流し入れて焼いた洋菓子。
小麦粉、砂糖、バター、卵を使わない菓子を数えた方が早そうじゃないか。
例えば広辞苑なんかは、もうちょっとわかりやすく定義してくれている。
マドレーヌ madeleine
バターを多く含むケーキの生地を貝殻形などの型に入れて焼いた菓子。
「貝殻形など」ってのはとーってもわかりにくいけどね。でもマドレーヌを見たことのある人なら「ああ、あれがマドレーヌか!」とわかるんじゃなかろうか。日本国語大辞典や大辞泉は、「どうせ国語辞典でマドレーヌなんて伝えられねえよ」という諦めがあったんじゃなかろうか(笑)。
ちなみに「マドレーヌ」。ぼくが女の子から3番めにもらったお菓子だ。1番めはクッキー、2番めが(チョコレート)ブラウニーだった。半世紀前の話だけどね。