気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

「友達」とはなんだ!?

なんていうと、哲学ぶった話を始めそうで気持ち悪いね。もちろんそんな『ソフィーの世界』みたいなことはしない(笑)。

ちょっとCODを引いてみて「友達」が気になったのだ。

used in polite address to an acquaintance or stranger」ってのもなかなかシビアだけどね。

それはともかく。「友達」を国語辞典でもみてみた。大辞泉では次のように定義されている。

互いに心を許し合って、対等に交わっている人。一緒に遊んだりしゃべったりする親しい人。友人。朋友(ほうゆう)。友。

ふむ。まあ普通に定義すればこんなところか。でもCODのの面白みに欠けるね。

日本国語大辞典を見てみる。

「だち」は複数を表わす接尾語)

志や行動などをいっしょにして、いつも親しく交わっている人々。単数にも用いる。友人。友。

ま、語釈的には同じようなものか。でも「『だち』は複数」の表記がちょっとおもしろいね。たとえばぼくは「友達たち」という言い方がとても気になってしまう。「友達」を複数にするときには「友たち」とひらがなにひらいたりするな。日本国語大辞典も、そのあたりにこだわってくれているわけだ。

語誌欄でも追求してくれているよ。

奈良時代から現在と同じ語感を表わしたと思われるが、平安時代には挙例の「伊勢物語」のように「たち」に更に接尾語「ども」を伴う用法が見られるところから、「友達」はすでに単数として使われていたことが知られる。

ぼくは伊勢物語の「友達ども」を「ども」の特殊用法と思っていたんだけど、なるほど、「友達」の方が特殊になっているんだな。

ま、そうは言われても、なかなか「友達たち」という言葉を使う勇気(?)は出ないけどね。

ついでに角川類語新辞典でも「友達」を見てみた。中に「金蘭の友」という言葉があった。言葉があるのは良いとして、説明にちょっとひっかかったよ。

極めて親密な友。金のように固く、蘭のようにかぐわしい交わりの意

ふーむ。「金」ってのは固くないよね。むしろやわらかいものの代表例として使われたりするじゃん。

でも「金蘭」という言葉を使うと、みんな「固い」と形容するみたいだね。新選漢和辞典でもそうだ。

堅い金と芳しい蘭。堅い友情をいう。

「友達」の語釈はCODの圧勝で良いとして(笑)。「金蘭」の「金」は、なぜ「固い」ものとされるんだろうね。ちょっと不思議だ。 


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