NHKのニュースでは、一般人が言葉の間違った使い方をすると、字幕で修正することも多い。
今回、修正されていなかったけれど、ちょっとおかしな感じのする言葉に出会った。
この「やさき」の使い方には違和感があるなあ。ちょっと確認してみよう。 pic.twitter.com/13UwkEcdRT
— maeda, h (@torisan3500) 2022年8月14日
広辞苑をみると次のようにある。
やさき【矢先】
(1)矢の先端。
(2)矢が飛んでくる前面。やおもて。
(3)ねらうめあて。ねらい。
(4)事のまさに始まろうとするとき、またはその直後。とたん。
ニュースに出てきたのはもちろん(4)の用法だ。そしてこの用法は、いろいろな辞書をみても「始まろうとするとき」とか「とたん」というニュアンスが記されている。
一方、ニュース内での発言は「今まで順調に ことしもいいのではと思っていたやさきに豪雨で大変な状況」となっている。
「今まで順調に」がどこにかかるのかとか、そういう話はいい。でもきっと、「ことしもいいのでは」と思ったのは豪雨の直前じゃないよね。
この文脈ならば、「ことしもいいのではと思っていたところが、豪雨で大変な状況」といった感じかな。