「みみはさみがち」という言葉に出会った。もちろん意味はわからない。
むずかしいよね、「みみはさみがち」。
— maeda, h (@torisan3500) 2022年9月15日
> みみはさみ‐がち 【耳挟勝】
耳はさみをすることが多いさま。額髪を耳の後ろへかきやるようにしがちであるさま。たしなみを忘れて日常の家事にかまけがちなさまにいう。(日本国語大辞典)
もしかするとと思ったけど「うさぎ」の話ではないみたいだな。なんか古語っぽいんだけど、日本国語大辞典にも載っていた。
ただ、なかなか難しいよね。「耳はさみをすることが多いさま」だけを読むと、「耳はさみ」がなんなのかわからないし、「多い」のが良いのか悪いのかもわからない。
どうしても古語にみえるけど、現代語の常識でいうのなら「がち」をとって「みみはさみ」という言葉があるんじゃないのか。そう思うと、それがビンゴだった。
やはりもともとは古語みたいで(日国や大辞泉にも載っているけれど)、せっかっくだから古語辞典を引いてみる。
はしたない「みみはさみ」。
— maeda, h (@torisan3500) 2022年9月15日
> みみ-はさみ 【耳挟み】
〔名詞〕 女性が、垂れ下がる額髪(ひたいがみ)を、左右の耳のうしろへかきあげておくこと。動きやすくするための動作だが、平安貴族の社会では、品のないはしたないこととされた。(全文全訳古語辞典)
「動きやすくするための動作だが、平安貴族の社会では、品のないはしたないこととされた」。
ほ〜。「利便」や「実利」を重視すると、往々にして「品」を失ってしまったりする。そういう価値観が平安時代と同じであるのは面白い。それにしても、髪を耳の後ろにかきあげるだけで「品がない」扱いされるとはなあ(^^)。
そういえば、NHKドラマ「プリズム」で、主人公がやけに髪をかきあげるのが気持ち悪かった。ぼくのこの気持ちは、平安時代から引き継がれた伝統なのかもしれない(笑)。
調べてみて、いろいろと面白い発見だった。ちなみに主題歌は原由子だった。