「一年草」というものについては、小学校・中学校の理科でも教わるし、たいていの辞書にも載っている。したがって多くの人が知っている(ぼくも知っていた)。
ただ、同じ発音の「一稔草」ってのは知らなかったな。
> 極端なものでは、リュウゼツランのように数十年かけて成長し、花を咲かせると枯れるものがある。これらは一稔草ともいわれる。https://t.co/eQYquN9AFv
— maeda, h (@torisan3500) 2022年9月21日
ちなみに「稔」は、穀物が実る/熟すことを示す言葉らしい。それにしても「一稔草」というのは見たことがない。たいていの国語辞典にも載っていないと思う。
でも、念の為みてみた日本国語大辞典には載っていた(「一稔性植物」への空項目)。
曰く、「一稔性植物」とは…
高等植物のうち、その生存中、ただ一度だけ花をつけ実を結び、そして枯死する植物の総称。狭義には、このような性質をもった多年生植物だけをさす。竹類、リュウゼツランなど。一巡植物。
ちゃんと言葉があるんだな。多年生だけど、実をつけるのは一度だけ。どういう理由でそんな風に進化したんだろう? ちょっとぼくにはわからない。論文なんかも探してみたんだけど、門外漢のぼくには見つけられなかった。
「一稔草」。言葉も見慣れないけど、存在理由も思い当たらない。知らないことがたくさんある世界は楽しいね(^^)。