気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

「一年草」じゃない「一稔草」

一年草」というものについては、小学校・中学校の理科でも教わるし、たいていの辞書にも載っている。したがって多くの人が知っている(ぼくも知っていた)。

ただ、同じ発音の「一稔草」ってのは知らなかったな。

ちなみに「」は、穀物が実る/熟すことを示す言葉らしい。それにしても「一稔草」というのは見たことがない。たいていの国語辞典にも載っていないと思う。

でも、念の為みてみた日本国語大辞典には載っていた(「一稔性植物」への空項目)。

曰く、「一稔性植物」とは…

高等植物のうち、その生存中、ただ一度だけ花をつけ実を結び、そして枯死する植物の総称。狭義には、このような性質をもった多年生植物だけをさす。竹類、リュウゼツランなど。一巡植物。

ちゃんと言葉があるんだな。多年生だけど、実をつけるのは一度だけ。どういう理由でそんな風に進化したんだろう? ちょっとぼくにはわからない。論文なんかも探してみたんだけど、門外漢のぼくには見つけられなかった。

一稔草」。言葉も見慣れないけど、存在理由も思い当たらない。知らないことがたくさんある世界は楽しいね(^^)。

ちなみにリュウゼツランは「テキーラ」の原料だよ。


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