人が乗ってゆらゆらするものを「ブランコ」という。この「ブランコ」はあまりに外国語っぽい。しかし外国語ではないという説も有力なのだそうだ。
ブランコの語源はよくわからないらしい。有力なのは「ブランとしてるから」。 pic.twitter.com/rBZQUxESQo
— maeda hiroaki (@torisan3500) 2015, 10月 14
「ブランとしてるから」ブランコ? んなわけねーだろと『日本国語大辞典』を見る。
ぶらんこ 【鞦韆】
〔名〕(擬態語「ぶらり」「ぶらん」などからできた語か。一説に、{ポルトガル}balanço からとも)
(1)板や梁(はり)から二本の綱または鎖を釣り下げ、下端に横木(座席)を取りつけ、人が乗り、前後にふり動かす遊び道具。またそれを動かして遊ぶこと。ぶらここ。ぶらこ。ぶらんど。ぶらりこぶらりこ。ゆさわり。ゆさぶり。びしゃご。半仙の戯れ。しゅうせん。《季・春》
(2)ぶらさがること。また、そのものやその状態。また、首つりの俗称。
わはは。本当に「ぶらん」としてるからだと書いてある。さらに語誌欄にも記述がある。
語誌
(1)語源は柳田国男の唱えた「ブランとさがってゐるからである」〔ブランコの話〕というのが妥当か。(以下略)
まじかー。
まあ外国語由来なんじゃないのという辞書もある。たとえば『広辞苑』。
ぶらんこ
(一説にポルトガル語から)2本の綱か鎖で吊り下げた横木に乗って、前後に揺り動かす遊具。ゆさわり。ふらここ。鞦韆(しゅうせん)。
それにしても「ゆさわり」とか「ふらここ」とか知らねえな。
ブランコはきっと「blanko」なんて感じで綴る外国の言葉だと思っていたよ。その可能性もあるけれど、違う可能性もあるらしいことを知ったよ。
でもまあ。フランス語で「ブランコ」は「balançoire」なんだな。発音はちょっと違う。でもスペルを見る限り、やっぱり、何らかの外来語由来なんじゃないかとは思うけどね〜。
ちなみに英語では「swing」だな。