気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「当分」は進化主義的悲しい言葉?

「当分」は『新明解』に次のように定義されている。 とうぶん【当分】その状態がしばらく続き、変化の起こることは現状に置いては期待出来ないことを表す。 この語釈、なんとなくさびしい感じがしないかな。

国語辞典の「ウイナー」

国語辞典の「ウイナー」には二度騙された。 まず、国語辞典に「ウイナー」なんて語はないだろうと思っていた。そして、載っているのなら、絶対にテニス用語としての「ウイナー」を説明しているだろうと思った。どっちも裏切られた。 ウイナー({英}winner …

クーポンは切り取って利用する。

BookLiveの「クーポン」が大好きだった。 20%だったか25%オフが頻出し、ときに50%オフクーポンなんかも出てきた。50%クーポンがあたると、「合本」を検索して、複数巻をまとめた書籍を購入したものだった。過去形なのは、最近25%とか50%がほとんど出ないから…

なくなるかもしれない「夏休み」

「夏休み」は嬉しいね。とくに、夏休みの間に転校すると、夏休みの宿題がチャラになるのがとてもステキ。 ところが「ぼーっと生きてたら夏休みなくすぞ!」と脅してくる国語辞典がある。それは、『日本国語大辞典』だ。 なつ‐やすみ 【夏休】暑さを避けるた…

「とんがる」ってなんだっけ?

タイトルにしといて申し訳ないけど、「とんがる」は「とがる」の変化形だね。『日本国語大辞典』にそう書いてある。 とんが・る 【尖】「とがる(尖)」の変化した語。 ふむ。それでは「とがる」ってのは、なんで「とがる」って言うんだっけ?

温度計のさきっちょをなんと呼ぶ?

温度計のさきっちょをなんて呼ぶか知ってる、なんて自分で問をたてたけど。そもそもぼくは、今のひとたちと「温度計」という物体について共通認識を持っているだろうかなあ。とてもあやしい。 ぼくがイメージしているのは、こんなやつだ。 この写真でいうと…

諸説ある「昼休み」

ごくごく一般的な言葉である「昼休み」。こんな言葉でも、辞書を引くと諸説あって面白い。最初に「あははっ!」と思ったのは『新明解』だった。 ひるやすみ【昼休み】昼食後の休憩(時間)。 辞書上では1行。とてもシンプルな定義だ。

「郵便箱」って耳にしなくなった?

『日本国語大辞典』で「郵便ポスト」を引くと「郵便箱」に飛ばされる。飛ばされて思ったんだけど、最近「郵便箱」って言葉を使わないなあ。昔は確かに使っていた記憶があるけれど。 ゆうびん‐ばこ[イウビン‥] 【郵便箱・郵便函】普通郵便または速達郵便を…

「プレイリスト」

Echoを買ってから、以前より頻繁に音楽を流すようになった。で、「プレーリスト」(プレイリスト)という語を頻繁に見ることとなった。 ところでぼくの手持ちの国語辞典で、「プレーリスト」を載せるのは『大辞泉』だけかな。 手持ちの国語辞典で「プレーリ…

「センサス」ってよくみるけど…

新聞(ぼくは比較的、日経新聞が好き。日経産業新聞はもっと好きだけど、それだけ読んですますわけにもいかないし…)を読んでいると、頻繁に「センサス」という語に出会う。 センサスってなんだ? 『新明解』をみてみた。 センサス【census】国勢調査。

「麺」ってなあに?

ぼくはこの年まで「麺」とは何かを知らなかったよ。勝手な思い込みで言わせてもらえば、きっと知らない人の方が多いはずだ! 「んなわきゃねーじゃん」という人に、『日本国語大辞典』の語釈を見ていただきたい。 めん 【麺・麪】(1)小麦粉。麦粉。うどん粉…

バナナ。

奄美大島(のぼくが生まれたあたり)ではマンゴーほどじゃないけど、バナナの木(正確には木じゃないけどね)もそこらに生えている。本土でよく見るものとは、ちょっと種類が違うけどね。 でも最近、バナナを食べてないなあと思ったんだけど、やっぱり相当に…

十筋右衛門

古語辞典を見ていると「十筋右衛門」という言葉に出会った。これはぜったい国語辞典にもあるなと思ったらやっぱりあったよ。 『広辞苑』を見てみる。 とすじえもん【十筋右衛門】頭髪のごく少ない人をひやかしていう語。

「貧すれば鈍する」はアウト?

「貧すれば鈍する」という言葉があるね。昔ほどは耳にしなくなったかな。 ひんすれ ば 鈍(どん)する貧乏になるとその性質や頭の働きまでも愚鈍になる。また、貧乏するとどんな人でもさもしい心をもつようになることにもいう。 上は『日本国語大辞典』の定…

「タップ」on 国語辞典

「タップ」って言葉。けっこう聞くね。でもこの「タップ」。国語辞典を引くと何が何やらわからなくなるよ(^^)。 わからなくするために(?)『日本国語大辞典』を引いていよう。 タップ({英}tap )(1)雌ねじを切る専用工具。棒状で雄ねじと同じ山形と…

バニリン。

「バニリン」って言葉、今日覚えた。でもまさか、国語辞典に載っているとは思わなかったなあ。 実験では、気化させたバニリンをマウスに吸わせ55度程度に熱した板の上にのせた。バニリンを吸ったマウスは吸っていないマウスに比べ熱さで板から手(前足)を離…

日国の「ゾンビ」はかなりマジ

「ゾンビ」は、国語辞典にないものだと思っていた。よしんば載っていても『三省堂国語辞典』的な定義だと思っていた。 『三省堂国語辞典』はこんな感じ。 ゾンビ【zombie】〔ホラー映画などに登場する〕超自然的な力で生き返った死体。 この程度なんだと思っ…

「生産年齢」は新しい言葉?

不勉強にして、「生産年齢」という言葉を知ったのは、少子高齢化が問題になって以降だ。果たして昔からあった言葉なのかどうか。 『日本国語大辞典』を見てみた。 せいさん‐ねんれい 【生産年齢】生産活動に従事できる年齢。ふつう満一五歳以上六五歳未満を…

「陶片」を載せる国語辞典はほとんどない。

ちょっとびっくりした。国語辞典に「陶片」を探しても載っていないんだ。「陶片」といえば「陶片追放」。その「陶片」をどう定義しているのかと、ふと見てみたくなった。だけどめくってみた限りでは『日本国語大辞典』にしか載っていないかな。 とう‐へん[…

数学力の高い国語辞典は?

ふと、国語辞典で「同類項」を引いてみた。 『日本国語辞典』が詳しそうに思ったんだけど、大したことなかったな。 どうるい‐こう[‥カウ] 【同類項】(1)数式で係数以外の文字因数が全く同じであるような項。(2)転じて、同じような性質、状態をもっているこ…

電報を知らない子供たち

中学2年生と「手紙」の話をしていた。それで、ぜったい知らないだろうと思いつつ、「デンポウって何か知ってる?」と問うてみた。 ひとりの子の答えが秀逸だったなあ。 デンポウって、鳩のやつですか? この子は、デンポウってのは、伝書鳩を使ったメッセー…

「光頭」という言葉。

今日、はじめて知ったんだけど「光頭」という言葉があるね。読み方は「こうとう」。 『三省堂国語辞典』を引く。 こうとう【光頭】はげてひかるあたま。 こりゃまた、ずいぶん直接的な言葉だなあ。

辞書にない「光速」。

「光速」って言葉にはわくわくするよね。時速10億キロ超だぜ。君がぼくをみつめるのも、8分前に太陽で生まれた光のおかげだぜ。と、そんな(どんな?)光速だ。 こんなわくわくするものを、子供用国語辞典がどう定義しているのか探してみた。 だけど、「光速…

四分五裂はなんと読む?

恥ずかしいのかもしれないけれど、ぼくは「四分五裂」をずっと「シブゴレツ」と読んできたよ。覚えたのはきっと十代だから、35年ほどはそう読んできたはず。 しぶんごれつ【四分五裂】いくつにも分かれて、まとまりがなくなること。 「しぶごれつ」じゃなく…

日米安保は片務条約。

日米安保は片務条約だね。 ぼくが言ってるんじゃない。『小学新国語辞典』や『チャレンジ小学新国語辞典』が言っているんだ。 『小学新国語辞典』から引いてみよう。 にちべいあんぜんほしょうじょうやく【日米安全保障条約】1951年に日本とアメリカとの間で…

「密航」はどこに行く?

『チャレンジ小学国語辞典』を見ていた。出会った単語は「密航」だ。 みっこう【密航】国の規則を破り、船や飛行機にこっそり乗り込んで外国に行くこと。 えっ!? 密航って、外国に行かなくちゃいけないんだっけ?

「私服」

ぼくが気づいたのは20年ほど前かなあ。「私服」という語を「スーツ」の対義語(?)として使う人がいる。対義語というか、まあ「普段着」というような意味か。 「私服」にそんな意味はないと思うんだよな… し‐ふく 【私服】 1 制服に対して、個人の服。⇔官…

「手」。

国語辞典の「手」は長い。 国語辞典の「手」は長いね。写真は『新明解』。 pic.twitter.com/Wd28DBE9BO— maeda hiroaki (@torisan3500) July 1, 2019 『日本国語大辞典』も(もちろん)とても長いよ。今日は何も言わず延々と。実際にはこれに出典付きの用例…

リベラルな『新明解』、そして…

辞書をめくっていると、「国賊」なんて言葉が目についた。たいていの辞書が同じような語釈をしている。 『三省堂国語辞典』から引いておこう。 国賊【国賊】国家に害をおよぼす者。 これがまあ、一番ニュートラルな表現なのかな。