気になる言葉 on 国語辞典

つい気になった言葉など、辞書で引いてみる

2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「男爵芋」は「ジャガイモ界の男爵!」なわけではない

ずいぶん前に書いたんだけど、もしかするとあまりに恥ずかしいことかと公開を躊躇っていた。 「男爵芋」の話だ。ずっと「ジャガイモ界の中でも男爵の名に値する特徴を持つ芋なのだな」と思い込んでいた。実は全く違うのそうだ。 日本国語大辞典を見る。 だん…

「ひきだし」と「ちゅうしゅつ」、漢字で書けば全く同じ!

『日本国語大辞典』の見出しには「送り仮名」がない。すなわち「おくりがな」を引いた見出しには「おくり‐がな 【送仮名】」と記されている。 そんな『日本国語大辞典』を見ていて驚いた。 ひき‐だし 【引出・抽出・抽斗】解説・用例〔名〕(1)引いて出すこと…

「怪盗」の語釈で「胸がすく」と記す辞書は?

辞書をめくっていて「怪盗」に出会った。標準的なのは『広辞苑』だ。 かいとう【怪盗】神出鬼没で正体をつかませない盗賊。 まあそんなところだろう。 ただまずは『三省堂国語辞典』でちょっと笑った。

「怪鳥」といえばロプロスだが、その辞書的定義は「ぶきみな鳥」

怪鳥ロプロスはドローンのように飛行しながら撮影することもできる。有益なやつだったな。まあロデムの美人さが素敵だとか、ポセイドンのメカニックさが素晴らしいという人の方が多いのかもしれないけれど。 バビル2世 OP FULL - YouTube でもぼくは「怪鳥」…

「海賊放送」とは「領海の外から」放送することなのか?

『三省堂国語辞典』を眺めていて「海賊放送」に驚いた。「領海の外からおこなう放送」であると定義しているのだ。 海賊放送とは「放送免許」などを得ず、無許可で放送を行うことを言うのではないのか。領海云々は関係ないと思うのだが違うだろうか。 などと…

「怪僧」という言葉、ラスプーチンを形容する以外にも使うのか? なんと広辞苑には…

「怪僧」といえば下に続くのは「ラスプーチン」。どんな人だか知らなくても「怪僧」ときけば即座に「ラスプーチン」と反応する。 ところでこの「怪僧」という言葉、「ラスプーチン」以外にも使うんだろうか。

蒸発は「熱を加えられて」起こるのか?

『三省堂国語辞典』で「蒸発」を見てみた。曰く「熱を加えられて」気体となることだとのこと。 確かに、蒸発するためには熱運動エネルギーを持っている必要があるけれど、果たして「蒸発」を国語辞典で説明する場合に「熱を加えられて」と記す必要があるのか…

「外食」に対応する「内食」「中食」は既にフツーの言葉

辞書をめくっていて「外食」に出会った。当たり前の言葉ながら辞書による微妙な差が面白い。 たとえば『新明解』は、わりと無色透明な定義をしている。 がいしょく【外食】(自サ)家庭で食事をせず、食堂・料理やなどで食事をすること。また、その食事。 確…

三省堂国語辞典の「かあ」とか「どお」とか。

書いてある目的がよくわからないんだな。たとえば火曜日の「火」。「かあ」とも言うと書いてある。 関西人は確かに言う。「血」のことも「ちい」と言う。

闘う辞書たち ― ネーブルオレンジの「臍」は膨らんでいるのか凹んでいるのか

『三省堂国語辞典』は「オレンジ」を「ネーブルに似ている」と定義している。個人的には「ネーブル」よりも「オレンジ」が身近で、「ネーブル」がよくわからない。もちろん「ネーブル」を引いてみる。 「へそのようなくぼみ」があるんだそうだ。きっと食べた…

「お山の大将」って遊び、知ってる?

『三省堂国語辞典』を見ていて(毎度のように)驚いた。「お山の大将」という遊びがあるそうだ。言葉としての「お山の大将」はもちろん知っていたけれど、そういう遊びがあるのは知らなかった。 もしかすると友達が少なかったせいかもしれないけれど、あちこ…

「親分」いろいろ

『三省堂国語辞典』の第四版をめくっていると「親分」が目についた。 おやぶん【親分】(名)(1)かりの親。(2)親として、すべてをまかせる人。かしら。 ははあ、なるほど。第七版ではずいぶん語釈が変わっている。

日本国語大辞典でみつけた理科的には「×」な「湯気」

小学生の理科、「沸騰しているやかんから出てる白いものは液体でしょうか、気体でしょうか」なんて問題が出てくる。「湯気」と「蒸気」を区別させたいわけだ。 たとえば『広辞苑』の「湯気」は次のようにある。 ゆげ【湯気】(1)湯・水・氷などの表面から立ち…

「案山子」ってのは「臭い奴」のことらしいよ

「案山子」というものはよく見るし、雪景色を見るとつい「元気でいるか。街には慣れたか」などと歌い出してしまう。しかし「案山子(かかし)」はなぜ「かかし」と言うんだろう? かかし 作者: ロバートウェストール,Robert Westall,金原瑞人 出版社/メーカ…